実は、猫が宇宙人かもしれないと疑った人はいるだろうか。このカナダの猫「マチルダ」を見たら、ますますそう思うかもしれない。
子猫のときに保護された2歳のマチルダは、巨大なガラスのような、ビー玉のような瞳を持つ。その瞳は、この世のものとは思えないほど神秘的だ。
"エイリアンキャット"(宇宙猫)というニックネーム持つマチルダだが、マチルダの飼い主、メガンさんは「最初からこんな瞳だったわけではありません」とハフポストに語った。2013年、メガンさんと婚約者がマチルダを引き取ったときは、他の猫と変わらない可愛い子猫だったのだ。
マチルダは、1歳の誕生日の後、目の病気にかかり、片目の瞳孔が目の大きさにまで広がって、元に戻るようになった、メガンさんは語った。マチルダの右目は水晶体脱臼と診断され、やがて左目も病気に冒されたという。
「後になってわかったことですが、マチルダの兄弟も同じ症状を患っていました」とメガンさんは話した。しかし、他の兄弟たちは眼球の大きさは変わらなかったが、マチルダの眼球はどんどん大きくなり、何人かの獣医を困らせたという。
「なぜ彼女の目が大きくなったのか、いまだにわからないのです」とメガンさんはいう。かかりつけの獣医は、マチルダ(の眼)のコラーゲン構造に関係があると考えているようだ、と付け加えた。
マチルダの眼球が大きくなっていた頃、続発緑内障にもかかったが、今は治っているという。
マチルダは今、ほぼ視力を失っているが、“光とわずかな動き”は見えるという。マチルダは明るくとっても明るく振舞っている。
「他の感覚で、視力がないのを補っているはずです。マチルダを見ているだけでは、盲目とはわからないでしょうね」とメガンさんは語る。
この若くて元気な猫は、探索したり、人と遊んだり、兄弟犬とくつろぐことが大好きだという。「マチルダは、(人に)体をすり寄せるのが大好きで、心を許している人たちの上に座りたがります」とメガンは述べた。
メガンさんは、マチルダが苦しんでいないことを強調した。「今、彼女の目の圧力レベルは正常で、痛みはないということです」
患者のプライバシーを守るため匿名を条件に、マチルダの獣医がハフポストに答えてくれたが「多くの人が、マチルダが痛くてつらい思いをしていると誤解している」のだという。
「マチルダの写真を見た多くの人が、彼女が苦しんでいて、飼い主から引き離される必要があると思い込んでいるのです」と獣医は語った。「彼女は苦しんでいないし、引き離される必要もありません」
また獣医は、マチルダの写真や動画は、4万6000人のフォロワーを持つInstagramに投稿されているが、目を大きく見せるような修正はされていないと説明した。
ASPCA動物病院の副院長ルイーズ・マーレイ氏は、マチルダの写真を見て、この猫の病状に関するメガンさんの説明は適当で、写真とも一致しているとハフポストに話した。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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