結婚・妊娠・出産・子育て支援に関する情報提供などを行う一般財団法人「1more Baby応援団」(東京、理事長・森雅子前少子化担当相)が5月28日、結婚14年以下の男女計約3000人に実施した「夫婦の出産意識調査2015」を発表。2人目以降の出産をためらう「第2子の壁」があるとの回答が75%に上ったことが分かった。「経済的な理由」のほか、「仕事上の理由」のほか、第1子の子育てによる「心理的な影響」を挙げた人が多かった。
■理想の子供の数は「2人以上」
同法人では、「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第2子以後の出産をためらうこと」を「2人目の壁」を定義している。今回の調査では75%の人が、「2人目の壁」が存在すると回答し、理想の子供の人数とは相反する結果となった。
(財)1more Baby応援団
一方、実際の出産予定とは別に「持ちたい理想の子供の合計人数」尋ねたところ、79.6%が理想の子供の数を「2人以上」と回答。調査を開始した2013年から増加傾向にあり、過去最高となった。
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■「2人目の壁」を感じる原因 経済的、仕事環境
「2人目の壁」を感じる理由や原因については、以下の回答が寄せられた。
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また「2人目の壁」の解消には、出産・育児費用といった経済的なサポートや、休職・復職などの仕事面のサポートを望む声が多かったという。
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■2人以上子供がいる夫婦の97.6%が「満足」
なお、実際に2人以上出産した夫婦の約97.6%は「満足している」と回答したという。
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■子育てしやすい県は「石川県」
自分の住む都道府県は「子育てしやすい」と答えた人が多かったのは1位「石川県」、2位「島根県」、3位「岐阜県」だった。その理由には、公園など自然の遊び場が多く、大型のショッピング施設や商店街などが挙がったという。
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