アメリカにはスター並みの人気を誇る最高経営責任者(CEO)がたくさんいるが、自分の会社の社員に最も支持されているCEOは誰だろう。
6月9日に発表された「CEO支持率ランキング」によると、社員に最も支持されているCEOとして選ばれたのはグーグルのラリー・ペイジ氏だ。
このランキングは従業員による企業評価サイト「グラスドア」がまとめたもので、今年で3回目となる。
データは、従業員を対象にした匿名のアンケートで集めた。アンケートでは自社のCEOのリーダーシップや見識、その他にも会社の労働環境などについても尋ねた。グラスドアのキャリアトレンド・アナリスト、スコット・ドブロスキ氏は「このランキングは、CEOを最もよく知る人々による評価です」と話す。
1位になったペイジ氏の支持率は97%で、2014年の11位から躍進した。アンケートの結果から、ペイジ氏を首位に押し上げた理由は二つある、とドブロスキ氏は説明する。
一つ目は、ここ1年でペイジ氏が近づきやすい存在になったということだ。「従業員のイベントによく顔を出すようになり、彼らと同じように振る舞うそうです」とドブロスキ氏は説明する。
もう一つは、グーグルの福利厚生制度だ。特に家族のための福利厚生が高く評価されたという。「グーグルの従業員の多くが、アンケートで福利厚生制度についてコメントしており、父親の育児休暇を、産休と同じ期間に延長したことなどが触れられていました」
もちろん、テクノロジー業界の中で最高水準の給与も、グーグルが高く評価される理由だろう。グーグルは従業員の離職率も低い。
従業員への待遇を良くすることが、会社の業績にも効果があることは、別のデータからも分かる。
3月にフォーチュン誌が発表した「働きがいのある企業100社」にランクインした企業は、給与や福利厚生、手当が充実しているがそれだけではない。
1998年以降に「働きがいのある企業100社」に選ばれた企業の業績は、アメリカの証券取引所に上場された代表的な500銘柄の株価指数「S&P 500」に比べてほぼ2対1の割合で高いという。
その「働きがいのある企業100社」で2015年に首位になったのは、もちろんグーグルだ。
CEO支持率ランキングの1〜10位は以下の通りだ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]
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