韓国ソウル近郊の城南市は6月12日、重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の暫定検査を受けた7歳の小学生1人から陽性反応がでたと発表した。実際に感染していると、10際未満の子供の感染例としては初めてとなる。これまで、10歳未満の子供へのMERS感染の確率は低いとみられていたことから、より詳しく検査を行うことにするという。
聯合ニュースによると、この小学生の父親(46)がMERS患者だという。児童は、父親のMERS感染が判明した後、自宅で隔離されていた。9日に実施した1次検査では陰性の判定を受けたが、この日行った2次検査で陽性の判定が出た。
Advertisement
城南市はこの児童が、これまでMERS患者が確認された病院や、感染者が立ち寄った病院には行ったことがないとみていたため、病院外で感染した初めてのケースの可能性があるとしてきた。しかし、韓国の保健福祉部(日本の厚労省に該当)は、児童は父とともに、MERS患者のいたサムスンソウル病院を訪れたとしており、4次感染ではないと見ている。
ハンギョレ新聞によると、児童と父親は5月27日、お見舞いのためにサムスンソウル病院を訪れた。父親は5日から高熱が続き、9日にMERSと確定した。児童は5日まで学校に登校したが、6日から学校を休んでいる。学校は9日から休校している。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー