フランスのマニュエル・バルス首相が6月6日、ドイツの首都ベルリンで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦のバルセロナ(スペイン)―ユベントス(イタリア)戦を観戦するため政府専用機を使い、2人の子供を連れていたと、首相側近が9日語った。野党は「公費の私的流用だ」と批判し、謝罪と費用の返還を求めている。ハフポストフランス版などが報じた。
バルス首相は「UEFA(欧州サッカー連盟)のプラティニ会長と面会し、2016年にフランスで開催されるチャンピオンズリーグについて話し合った」と自らの行動を正当化した。また、「フランスでも国際的な大規模イベントが来年行われる予定だ。そのおかげで、スポーツはとても重要な役割を果たしている」と述べた。
バルス首相(写真右)とプラティニUEFA会長(同左) AFP PHOTO / ODD ANDERSEN (Photo credit should read ODD ANDERSEN/AFP/Getty Images)
「私は今後もこういうことをやっていく。なぜなら、フランスのイメージにとって重要なことであり、国の魅力を広め、競争力を上げ、そして雇用を改善することにもつながる。必要なことだから議論の余地がない」
Twitter上ではバルス首相に対する批判が殺到した。
バルス首相がバルセロナを応援しに公金でベルリンに行った、子供を連れて、会合があるふりをして。
バルス首相は「政府専用機の乗り心地」を再確認するために家族を招いたのだろう
バルス首相が子供と一緒に政府専用機を使った。失敗を隠すために嘘を重ねている。サルコジと一緒だ
イギリスの「ガーディアン」紙によると、バルス首相はスペイン生まれの移民で、熱烈なバルセロナサポーターとして知られる。
「フランス24」によると、ティエリー・ブライヤール、スポーツ大臣は「最終的な目的はチャンピオンズリーグに行ってバルセロナを応援することではなかった。フランスを代表して行くことだった」と述べた。また、オランド大統領もUEFA関係者との会合が目的の公務だったと擁護した。
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