[クリュン(ドイツ) 7日 ロイター] - 7日から始まった主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)で、各国首脳はウクライナ問題を協議し、ロシアが2月の和平合意を履行しない限り、同国への制裁を解除しない方針を確認した。
ギリシャ問題に関しては、債権団が提示した改革案を「ばかげている」と批判したチプラス首相に対し、ユンケル欧州委員長が失望感を表明。ギリシャのユーロ圏離脱は選択肢にないとの考えを再度示したうえで、だからといって、同国のユーロ圏離脱を回避するために委員長が手品のような妙案を示せるわけではないとし、ギリシャ側の十分な努力を求めた。
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12月にパリで開かれる国連の気候変動対策サミットを前に、メルケル独首相は今回のサミットで地球温暖化対策も議題のひとつにしたい考え。
安倍晋三首相の報道官は、G7で二酸化炭素の排出削減目標を各国が設定すべきかとの質問に対して「そうなることが最善のシナリオだが、あすの協議の行方を見守る」と語った。
メルケル首相はサミット開幕前に、オバマ米大統領と会談。両国の友好関係を再度確認した。米情報機関がメルケル首相などへの盗聴活動を行っていたとされる問題で、両国関係はこのところ悪化していた。
ホワイトハウスの報道官によると、両首脳はギリシャの債務問題についても協議した。
*内容を追加します。