アメリカ人の道徳観はリベラル寄りになりつつあるようだ。世論調査会社のギャラップの最新調査で、「同性婚」「非摘出子」「男女間の婚前交渉」を認めると答えたアメリカ人の割合がいずれも過去最高になった。
調査は5月6日から5月10日にかけて行われ、1024人の成人に固定電話と携帯電話を使って直接話を聞いた。
「同性婚」を認めると答えたのは63%だった。2001年は40%だったので、14年で23%も上昇していることになる。これは今回の調査でもっとも割合が増えた項目だ。
「非摘出子」を認める割合も大幅に増えた。未婚で子どもを持つことに抵抗を感じないと答えた人は61%で、2001年の調査から16%上昇している。
「男女間の婚前交渉」を許容できると答えたのは68%であり、2001年の53%から15%増えている。
「離婚」と「幹細胞研究」についても、道徳上問題ないと答えた人は12%上昇しており、それぞれ71%と64%だった。
「一夫多妻制」と「クローン人間」を道徳的に認められると答えた人の割合もわずかではあるが増えた。ただ、総数は全体の6分の1以下だった。
こういった特定の問題だけではなく、一般的にも、アメリカ人は「リベラル寄り」になっている。下のグラフは、「社会問題に関して自分がリベラル派と保守派のどちらと思うか」を聞いた結果だ。1999年に調査を開始した時にリベラル派だと答えたアメリカ人は21%で、保守派の39%に比べて半分程度だったが、その後リベラル派が増え続けて、2015年に初めてリベラル派と保守派の割合が同じになった。
社会問題に関して自分がリベラル派と保守派のどちらと思うか
上の濃い緑の折れ線グラフが「保守派」、下の薄い緑の折れ線グラフが「リベラル派」
一方、「経済問題」については、保守派とリベラル派の割合は1999年からあまり変わっておらず、「保守派」が39%、リベラルが19%だった。
経済問題に関して自分がリベラル派と保守派のどちらと思うか
上の濃い緑の折れ線グラフが「保守派」、下の薄い緑の折れ線グラフが「リベラル派」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー