鹿児島・口永良部島で噴火 住民1人がやけど(UPDATE)

5月29日午前9時59分ごろ、鹿児島県の口永良部島にある新岳で、爆発的な噴火が発生し、火砕流が海岸まで達した。

【UPDATE】2015/05/29 13:10

5月29日午前9時59分ごろ、鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)にある新岳で、爆発的な噴火が発生し、火砕流が海岸まで達した。気象庁は噴火警戒レベルを5(避難)に引き上げ、厳重な警戒を呼びかけた。

鹿児島県・口永良部島の新岳から上る噴煙=29日午後2時すぎ、鹿児島県屋久島町吉田から撮影

NHKによると、屋久島町は午前10時15分、口永良部島の全域に島外への避難指示を出した。

鹿児島県は自衛隊に災害派遣要請をした

菅義偉官房長官によると、午前10時35分現在、人的被害はなく、同島の住民137人のうち120人は避難所に一時避難している。

安倍晋三首相は今回の噴火に関して、1)被害状況を把握すること、2)地方自治体と連携し、政府一体で安全確保を徹底すること、3)火山観測を強化し、住民への情報提供を行うことの3点を指示。さらに、海上保安庁の船舶と自衛隊のヘリが島に向かっているとしたうえで、「全ての力を総動員し、島民の安全確保に全力をあげていく」と記者団に語った。

鹿児島県の口永良部島で噴火、首相「島民の安全確保に全力」 | ビジネスニュース | Reutersより 2015/05/29 12:34)

朝日新聞デジタルによると、71歳の住民の男性が火傷を負った。

鹿児島県災害対策本部によると、口永良部島の番屋ケ峰の避難所に避難している住民男性(71)がやけどを負った。意識はあるという。県の防災ヘリが、この男性と、病気を抱える住民の男性(80)、付き添い女性の計3人を屋久島に搬送した。

71歳の男性やけど 口永良部島噴火:朝日新聞デジタルより 2015/05/29 13:18)

口永良部島は屋久島の北西約15kmにある島で、人口約130人。新岳は1933(昭和8)年から34年にかけて、住民計8人が死亡する大規模な噴火があったほか、1966年にも大規模な噴火をしている

2014年8月に34年ぶりに噴火し、住民に避難準備情報が出されていた。

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