北朝鮮の軍ナンバー2、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長は本当に公開処刑されたのか。真偽をめぐる情報が錯綜している。
北朝鮮の国営朝鮮中央テレビは5月14日、金正恩第1書記を讃える記録映画を再放送した。この中に、金正恩氏と玄氏が並んで立つ場面が映っていた。北朝鮮では、粛清された幹部が登場する場面を放送する場合、最初からいなかったように画像を修正することがよくあるため「実は粛清されていないのではないか」という観測も出ている。
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韓国の情報機関、国家情報院は13日に、玄氏が軍の活動家大会の壇上で居眠りしていたことや、金正恩氏の指示に従わなかったことなどを理由に、高射砲で公開処刑された可能性があると国会議員に説明していた。国家情報院からブリーフィングを受けた与党・セヌリ党の議員は、14日にラジオ番組のインタビューで「国家情報院は『根拠は確実だ。事前に確認できた』と話していた」と述べていた。
ハフポスト韓国版に掲載された韓国紙「ハンギョレ」は、韓国の情報機関、国家情報院が汚名を挽回しようとして焦った可能性を指摘している。
ロシアの戦勝70年記念行事に金正恩氏が参加すると「誤報」を出した汚名を挽回しようとしたのではないかとの分析も出ている。イ・ビョンホ国家情報院長は4月29日に国会で「日にちが迫っており、ロシアに行く可能性は相当高い」と述べたが、その2日後に北朝鮮が不参加を通告した。
(玄永哲登場?信頼度試される国家情報院より 2015/05/15 10:11)
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