アメリカ空軍は、新型輸送機CV22オスプレイを東京のアメリカ軍横田基地(東京都福生市など)に新たに配備する方針を固め、日本政府に伝えた。時事ドットコムなどが5月9日、報じた。日本本土へのオスプレイの配備は初めてとなる。
米軍は既に、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を拠点に海兵隊仕様のMV22オスプレイ24機を運用している。米軍は17年後半に3機、数年以内にさらに7機を横田に配備し、運用する計画。オスプレイの本土常駐は初めて。日本政府は13日にも横田基地の地元自治体に説明し、理解を求める方向で調整中だ。
CV22は特殊作戦用で主な任務として、捜索・救助活動を想定している。過酷な条件下で用いられる例が多く、12年の防衛省資料によると、10万飛行時間当たりの事故率はMV22の1.93に対し、CV22は13.47。
(時事ドットコム:オスプレイ、17年から横田へ=特殊作戦用10機、沖縄断念-初の日本本土配備・米 2015/05/09 01:18)
当初は、オスプレイをアメリカ軍の嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に配備することも検討されたが、沖縄県側で反対する声が根強いことにも配慮して、本土配備で決着したとみられる。
CV22は2012年にはアメリカ南部フロリダ州で演習中に墜落事故を起こしたこともある。配備されれば、離着陸時の安全性や騒音の問題が起こる恐れもあり、横田基地周辺の自治体や住民が反発する公算は大きい。
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