イギリス議会に20歳の女性国会議員が誕生する――。
5月7日に投開票が行われたイギリス総選挙。スコットランド南西部のペイズリー・レンフルシャーサウス選挙区では、スコットランド独立党(SNP)の新人マリ・ブラックさん(20)が当選した。10年にわたって議席を持っていた労働党のダグラス・アレグザンダー氏に、6000票の大差をつけた。
イギリスでは2006年に法改正され、被選挙権が21歳から18歳に引き下げられた。ブラックさんの当選で、過去350年間で最年少となる下院議員が誕生することになる。
ブラックさんはスコットランドにあるグラスゴー大学で政治を専攻している。幼い頃から政治に関心があり、イラク戦争への反対運動などに参加してきたという。
サッカーのスコティッシュリーグに属するパーティック・シッスルの熱烈なファンで、自身も小学生時代からサッカーチームに所属。楽器を演奏することが好きだという。立候補する前は、ピザ屋でアルバイトしていた。
立候補のきっかけは、2014年9月に行われたスコットランド独立の独立を問う国民投票の際に、様々な場所で演説を行ったり、貧困な地域を目にしたりした経験だった。当初は立候補する予定はなかったが、多くの人が立候補を薦めた。
ブラックさんと握手した事があるという有権者の一人は、「マリは、労働者なまりで話すことをためらいません。それに、とても知的で、自分が何を話しているかわかっています。彼女は決してロボットではありません。それが何を意味するかを考えずに統計数値を繰り返すようなことはしません」と話した。
ブラックさんが4月にBBCの討論番組に出演した際の動画を紹介しよう。この番組には18〜24歳の若者100人が参加し、政治について議論した。動画ではブラックさんが、冷静かつ論理的に、参加者に話しかけていることがわかる。
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