[ロンドン 8日 ロイター] - 英国で7日に行われた下院総選挙(定数650)では、キャメロン首相率いる与党保守党が予想外に票を伸ばし、実質的に単独過半数を獲得した。一方でスコットランド民族党(SNP)も大幅に躍進した。
640議席が確定した時点で、保守党の獲得議席は325議席、労働党は228議席。最大野党の労働党は、影の財務相だったボウルズ氏が落選するなど議席を伸ばすことができず、ミリバンド党首は辞任を表明した。
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キャメロン保守党党首は、8日にエリザベス女王と会い、組閣に着手する。
保守党が単独過半数を獲得したことで、2010年以来連立を組んでいた自由民主党と組む必要がなくなる。自民党も大幅に議席を減らし、クレッグ党首は党首辞任を表明した。
かつて労働党の牙城だったスコットランドでは、SNPが59議席中すでに56議席を獲得、スコットランド独立をめぐる住民投票を求める機運が再び高まる可能性がある。
保守党の勝利により、欧州連合(EU)加盟継続の是非を問う国民投票が2年以内に実施される可能性が高まった。
オズボーン英財務相はBBCラジオのインタビューで「われわれは今回の総選挙におけるスコットランドの結果を尊重し、スコットランドの人々が力強い英国の一部であると感じられるために何ができるのか考える必要がある」と述べた。
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反EUを掲げる英国独立党(UKIP)のファラージュ党首は落選し、辞任を表明した。UKIPは2014年5月の欧州議会選挙で英国の第1党となったが、この1年間に人気は低下。今回獲得したのはわずか1議席だった。
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