コーヒーや緑茶を日常的によく飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて病気などで死亡するリスクが低いとする研究結果を、国立がん研究センターや東京大の研究チームが5月7日、公表した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
全国に住む40~69歳の男女約9万人に対し、コーヒーや緑茶を1日どれくらい飲むかを、ほかの生活習慣などと合わせて質問し、経過を約19年間追った。この間に約1万3千人が亡くなっていた。
コーヒーや緑茶をよく飲む人は死亡率が低く、コーヒーを1日に3~4杯飲む人ではほとんど飲まない人に比べて、死亡リスクが24%低かった。緑茶は1日1杯未満の人に比べ、1日5杯以上飲む男性で死亡リスクが13%、女性で17%低かった。どちらも、死亡のリスクにかかわる年齢や運動習慣などは影響しないように統計学的に調整した。
(コーヒーや緑茶、1日数杯で長寿効果 19年間追跡調査:朝日新聞デジタル 2015/05/07 11:31)
コーヒーと緑茶に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きをよくしている可能性があり、緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸に血糖値を改善する効果が推定されるとしている。
解析を担当した東大大学院医学系研究科の井上真奈美特任教授は「詳しい仕組みは不明だが、常識的な範囲であればコーヒーや緑茶を飲むことは、健康的な習慣であることが確認できた」と話しているという。
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