乗客と運転士計107人が死亡、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から、4月25日で10年を迎えた。
事故の起きた快速列車とほぼ同じ時刻に事故現場を走る快速電車は、現場付近でスピードを落とし、長い警笛を鳴らしながら通過した。
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事故現場となったマンションには、早朝から多くの遺族や負傷者、関係者が慰霊に訪れた。
長男・菅尾吉崇さん(当時31)を1両目で亡くした菅尾美鈴さん(66)は、娘の美和さんと事故現場を訪れた。「辛さは10年たっても消えることはないし、年を重ねるごとに静かに悲しみが膨らんでくる。(1両目が突っ込んんだ地下駐車場で)『安らかに眠ってね』と声をかけました」と話した。
JR西日本が遺族らに示した整備計画のイメージ
事故現場となったマンションは、現在はJR西日本の敷地となっており、誰も住んでいない。JR西日本は2015年春、建物の一部を残して屋根付きの追悼施設として整備する計画を遺族らに示した。年内にも着工する見込み。
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現場近くのホールでは、JR西日本主催の慰霊式があった。北側イッセイ国土交通副大臣ら約1000人が参列し、事故発生時刻の午前9時18分に全員で黙祷したほか、遺族によるギターの献奏があった。
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