「それぞれの国が、LGBT政策を」男性2人が、駐日イギリス大使館でウェディング(画像集)

駐日イギリス大使館は4月24日、同大使館に勤務するイギリス人男性、ティム・ジョンソンさん(51)とライアン・パーキンスさん(40)の結婚式を開いた。青空の下、友人や同僚など約50人に祝福されながら、2人は永遠の愛を誓った。
The Huffington Post

駐日イギリス大使館は4月24日、同大使館に勤務するイギリス人男性、ティム・ジョンソンさん(51)とライアン・パーキンスさん(40)の結婚式を開いた。青空の下、友人や同僚など約50人に祝福されながら、2人は永遠の愛を誓った。

イギリスは2014年3月、同性婚を合法化。駐日イギリス大使館はこれまでに、日本やアジアに暮らす4組の同性カップルの結婚式を行ったという。ジョンソンさんとパーキンさんは、参列者が見守るなか、マリッジ・ブック(婚姻届)にサインした。

結婚式の様子を画像で紹介する。

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駐日イギリス大使館、大使公邸
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結婚式を挙げた、ティム・ジョンソンさん(左)とライアン・パーキンスさん(右)
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ジュリア・ロングボトム駐日イギリス公使による式執行
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招待客に祝福される2人
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マリッジ・ブック(婚姻届)にサインする2人

大使館の庭園で、2人は鏡開きで乾杯。サプライズで和太鼓を披露するなど、パーティは和やかな雰囲気のなかで執り行われた。

結婚式には、4月19日に同性結婚式を挙げたタレントの一ノ瀬文香さんと女優でダンサーの杉森茜さんも参加。「フランクで、とても素敵な結婚式でした。総領事の方も、気さくに話しかけてくれました」と笑顔で語った。

一ノ瀬文香さん(右)と杉森茜さん(左)

企業や自治体に、LGBTに関するコンサルティングを行う特定非営利活動(NPO)法人「虹色ダイバーシティ」の代表の村木真紀さんも参列。「素晴らしいロケーション。新郎同士も、とてもチャーミングでした」と微笑んだ。

「結婚式は、とてもプライベートなものなのに、東京レインボーパレードのタイミングで、私たちのようなLGBTアクティビストも招待してくれて、すごくイギリス大使館がサポートしてくれているんだなと感じました。私たちは、もともとイギリスのストーンウォールの活動をモデルにしているので、一層頑張らないといけないなと思いました」と語った。

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今回、結婚式を挙げたジョンソンさんとパーキンさんは、ハフポスト日本版に対し、2人の出会いや、イギリスにおける同性婚合法化の歩み、日本に暮らすLGBTの人たちへのメッセージなどのコメントを寄せた。以下に全文を紹介する。

ティム・ジョンソンさん(左)とライアン・パーキンスさん(右)

――2人の出会いを教えてください。

私たちは、2010年にスポーツのチャリティイベントで出会いました。最初のデートは、ロンドン西部にあるキューガーデンでした。大きな王立植物園で、日本の仏塔もあるところです。そこで、私たちは将来、日本で休日を過ごすことができるだろうか、と語り合いました。いつか、私たちが日本に暮らし、働き、そして結婚することになるとは、その当時は思いもしませんでした。

――なぜ、駐日イギリス大使館で結婚式を挙げることにしたのでしょうか?

私たちは、イギリスの輸出と国内投資を担う、イギリス貿易投資総省で働いています。2013年に、東京の駐日イギリス大使館に異動してきました。それ以来、日本への想いは強くなり、東京にたくさんの友だちができました。ですから、ここで結婚式を挙げることは、とても自然な選択だったのです。

駐日イギリス大使館は、イギリスの法律の下、私たちの結婚を認証します。ですから、母国イギリスに戻ったときに、私たちのパートナーシップは認められることになります。

――LGBTのボランティア活動をされたそうですね。どのような活動でしたか?

過去に、私たちは2人とも、LGBTや慈善団体のボランティアに参加したことがあります。ティムは、「ロンドンフレンド」に参加しました。LGBTの人たちが、自分のセクシュアリティを考慮し、まわりの友人は家族にカミングアウトできるようにサポートをする団体です。

またライアンは、ロンドンで行われた"人種間対立によって起きる犯罪"のチャリティ・キャンペーン「ノー・ヘイト・クライム」で役員を務めました。

――イギリスでは、同性婚が合法化されています。その歩みを教えてください。

イギリスの上院で2013年7月、イングラントどウェールズにおける同性婚の合法化が承認されました。2014年3月に同法が施行され、最初の同性カップルの結婚式は、2014年3月29日に行われました。その後間もなくして、スコットランドでも同性婚が認められました。

――3月、東京渋谷区で同性パートナーシップ条例が議決され、日本でもLGBTについて理解するきっかけとなりました。日本の社会にどんなことを期待しますか?

それぞれの国々が、それぞれのペースで、LGBT政策を進めていかなけばなりません。私たちは、イギリスにおける「ダイバーシティ」(多様性)や「インクルージョン」(包括)の方針を見てもらえるように、結婚式に日本のゲストやメディアの方々を招待しました。

今週末(4月25〜26日)に開催される東京レインボープライドは、LGBTの人たちが"目に見える"存在になるきっかけとなるでしょう。ダイバーシティや平等を祝う機会になるでしょう。日本に暮らす多くのLGBTの人たちが、パレードに参加し、楽しむ姿を見ることを願っています。

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