「男の裸は、顔」荒木経惟、写真を語る。【画像集】

アラーキーの愛称で親しまれ、国内外で活躍する写真家、荒木経惟(のぶよし)氏(74)の展覧会「男 ーアラーキーの裸ノ顔ー」が、4月24日から東京都渋谷区の表参道ヒルズで開かれる。
The Huffington Post

アラーキーの愛称で親しまれ、国内外で活躍する写真家、荒木経惟(のぶよし)さん(74)の展覧会「男 〜アラーキーの裸ノ顔〜」が、4月24日から東京都渋谷区の表参道ヒルズで開かれる。荒木さんは23日、報道陣の取材に応じ、「男の写真を撮らせたら荒木だ」「男の裸は、顔」などと自信をみせた。

展覧会では、雑誌『ダ・ヴィンチ』の巻頭連載で、1997年から2014年までの17年間に荒木氏が撮影した、作家や役者、スポーツ選手、ミュージシャンなど、207人の男性著名人のポートレートが展示されている。

撮影は、収録の合間などではなく、いつもスタジオで白バックで行う。荒木氏は、いつも被写体と話しながら真剣勝負でシャッターを押す。スタジオで撮ることによって「背景は、本人がつくる」「その人の過去や未来、現在進行形も、風景になる」などと語った。

写真展の入口には、第1回目の97年2月に撮影された「ビートたけし」と、2014年末撮影の「北野武」が並ぶ。1枚目は「オートバイの事故ですっ転んでから2〜3年たったころ。一番やる気が出て、生き生きしてきた頃だった」と荒木さん。17年ぶりの撮影について「不良に磨きをかけて、いい顔になっていた」と振り返った。

2013年に右目を失明しても「カメラだって一眼レフだから」と一笑。22日にも大腸ポリープ検査で「2つ大きいのが見つかった」と明かしたが、「これから始まるんだってくらい、自分の写真に力づけられる。励まされた。だから、あと7、8年は生きたいね」と、さらなる意欲を見せた。この企画をいつまで続けたいかと聞かれ、荒木氏は「死ぬまでじゃない?」と笑った。

「男 〜アラーキーの裸ノ顔〜」展は、表参道ヒルズで5月6日まで開催される。

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