80年代の邦楽ロックを代表するバンド「レベッカ」(REBECCA)が20年ぶりに再結成、8月12・13日の両日に、横浜アリーナでライブ『Yesterday,Today,Maybe Tomorrow』を行うことが20日、わかった。日刊スポーツなどが報じた。
レベッカは、1984年4月にメジャーデビュー。メンバーの脱退・加入を経て、NOKKO(ボーカル)、土橋安騎夫(キーボード)、高橋教之(ベース)、小田原豊(ドラム)の4人体制に。紅一点のNOKKO(ノッコ)を中心に人気を集め、85年の4枚目のシングル「フレンズ」が大ヒット。日本のロックバンドとして初めてアルバムがミリオンセールス(130万枚)を記録し、91年の解散までに、アルバム計700万枚を売り上げた。
95年に横浜アリーナで阪神淡路大震災の復興ライブで限定再結成したが、今回はそれ以来のステージとなる。
再結成にあたり、メンバーはレベッカ名義でコメントを発表した。
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ずっとひとりぼっちだと思っていた。
いつも宿題を抱えていて、いつも締切に追われていた。
REBECCAの活動を中途半端に終えてしまったという気持ちがあった。
REBECCAはずっと、触れてはいけないパンドラの箱だったけど時が経ち、
心に余裕ができてきて、このパンドラの箱を開く勇気が湧いてきた。
そして勇気を出して開けてみたら、
パンドラの箱の中でREBECCAは、熟していた。
もう、ひとりじゃないと気付いた。
夢がしぼみ、情報が氾濫している今の時代にREBECCA見直してみたい。
当時の曲を、今の自分たちで再現して、もう一度やってみたい。
REBECCA
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朝日新聞によると、ソロを経て音楽活動から離れていたNOKKOに変化の兆しが訪れたのは、長女を出産してからだった。夜泣きする子供に、NOKKOが子守歌を歌うと子供がぐっすり眠ることに気づいたという。
そんなときに、東日本大震災が起きた。NOKKOは、被災者の人たちを想う日々の中で、レベッカのバラード『Maybe Tomorrow』の歌詞、「だけど明日はきっといいことあると信じてたいの」という思い出した。
「この歌詞が、復興していこう、という気持ちとぴったり合った。明日へ前向きに乗り越えていこう、という思いを込めて、被災された方々に向けて歌いたい、と思いました」
(中略)「音楽が、だんだん自分の手元に戻ってきたと感じて、歌えるようになって、声も太くなった。そうしたら、レベッカの曲にふたをしておくのがかわいそうに思えてきて、見直してみようと」
(NOKKO「音楽が戻ってきた」 レベッカ8月に再結成:朝日新聞デジタルより 2015/04/21 00:00)
当時20代だったNOKKOが手がけたレベッカの歌詞。歳月を経て、NOKKOは今、レベッカの曲をとても新鮮に感じるという。「以前はもう絶対に見ない、聴かないと思っていたけれど、ふたをパカッと開けたら、ホワーッとご飯が炊けてた、みたいな感じかしら」と、今の心境を語っている。
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