こんなにうれしそうなゾウは見たことがない。
タイの子ゾウ、ミー・バイは4月初め、お母さんのメイ・ユイと再会した。旅行客向けの見せ物にさせられるためお母さんから引き離されてから3カ月以上経っていた。
彼女が急激に体重を落とし、働き続けられなくなった時、チェンマイにある虐待を受けたゾウの保護・リハビリを行うNPO「エレファント・ネイチャー・パーク」が彼女を返すようミー・バイのオーナーを説得した。
「ミー・バイが最初に到着した時、彼女はとても緊張していたので、私たちは彼女が再び健康になるまで注意して十分な餌をあげました」。「エレファント・ネイチャー・パーク」は母娘の再会についてブログに書いた。「私たちは彼女のお母さんがどうなったかについても調査を始めた。お母さんゾウはトレッキングキャンプ場で働かされていたことをつきとめました」
「エレファントニュース」によると、説得の末、メイ・ユイのオーナーはトレッキングの仕事から彼女を引退させることに同意した。そして、母と娘はゾウ保護区で再会できるようになった。
この再会を言い表す言葉はたったひとつだ。エレファンタスティック!
ゾウの習性に関する研究を行っているジョイス・プール氏は、ナショナルジオグラフィックに「今回の感動的なゾウの母子の再会で分かるのは、ゾウたちがお互いに深い愛情をもち、信じられないほどの記憶力がある、ということです」と述べた。
「こうした科学的根拠に基づき、共感する感情があるゾウへの理解を深めることで、残忍な捕獲、家族との離別、動物園への輸出からゾウを守るための条約改正を世界各国に求めます」
国際自然保護連合(IUCN)はアジアゾウを絶滅危惧種に指定している。スミソニアン博物館によると、アジアゾウの個体数減少は、狩猟や広範にわたる生息地の破壊が原因となっている。
エレファント・ネイチャー・パークは、この母娘ゾウをリハビリし、野生に返すつもりでいる。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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