法務省が4月1日、性的マイノリティ(少数者)をテーマにした人権の啓発動画を公開した。YouTubeで見ることができる。根拠となる法律がないなかで公的機関の対応などの議論が進められているなか、職場や学校での研修などで役立ててもらう狙いがあるという。
性的マイノリティの現状や今後求められる支援などについて、元NHKアナウンサーの草野満代さんをナビゲーターに、宝塚大学看護学部の日高庸晴教授が解説している。
動画では、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)だけでなく、性的指向や性自認が揺れ動いたり定まっていなかったりする人である、Q(クエスチョンニング)についても説明している。
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YouTube/法務省チャンネル
ドラマ仕立てで、両親に「本当のことは言えない」「ダメ人間なんだ」と悩むトランスジェンダーの高校生や、ゲイであることを隠しながら企業で働く男性が抱える問題などを紹介。性的マイノリティの人たちが抱える生きづらさや課題を表現している。
これからの社会の対応として、行政による相談窓口の設置や、地域の図書館に資料を置くことなどを挙げている。
法務省は近年、地方公共団体の人権担当職員が集まる研修で、性的マイノリティの問題について「啓発ビデオがほしい」などの要望が寄せられることが増え、企画したという。
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毎日新聞によれば、法務省人権擁護局の担当者は「教育や人権問題に関わる人はもちろん、一般の方々にも理解してもらうことが重要。ぜひ多くの方に見てほしい」などとコメントした。
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