インド最大の都市ムンバイは「ゴミ山の街」と化した(画像)

世界のゴミの排出量が増え続けている。低所得国は高所得国よりごみの量が少ないとされるが、インドと中国の一部の地域はごみの排出量が格段に多い。特に約2100万の人口を抱えるインド最大の都市ムンバイでは事態は深刻だ。
Dhiraj Singh / Bloomberg / Getty Images

世界でゴミの排出量が増え続けている。2013年には1日あたり350万トンだったゴミの排出量が、2025年には1日あたり600万トンと、大幅に増えることが予想されているとワシントン・ポスト紙が伝えている

世界銀行も、「2100年頃には、地球で廃棄されるごみの量は1日当たり1100万トンに達するだろう」との見方を2013年10月に発表している。

世界銀行の報告書によると、高所得国のほうが、低所得国より1人当たりのごみの量が多い傾向にあるという。しかし低所得国の中でも、インドと中国の一部の地域は、他の低所得国と比べてゴミの排出量が格段に多い。

たとえば、約2100万の人口を抱えるインド最大の都市ムンバイのごみの量は、1日で1人当たり約0.453キログラム。これは、アメリカの1日1人当たり1.9キログラムや、日本の1日1人当たり0.975キログラムに比べると少ないが、それでもゴミはムンバイにとって大きな問題になっている。郊外にあるアジア最大で最古のゴミ捨て場、デオナー処分場はいまやゴミであふれんばかりだ。

それにも関わらず、毎日500台以上のトラックがデオナー処分場にゴミを持ち込み、すでに山となったゴミの上にさらに廃棄物を積み重ねている。

ここで紹介する写真から、ムンバイのゴミ問題の深刻さが分かるだろう。

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デオナー処分場で遊ぶ男の子たち。ゴミの山の「ふもと」では牛たちがごみを漁っている。
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ペットボトルを集めた袋を手にしたくず拾いの女性。ムンバイにあるガバンディ地区で2015年3月11日撮影。\n
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デオナー処分場の近くで、道端のゴミを回収するムンバイの市職員。2015年3月11日撮影。\n
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ガバンディ地区の排水路はごみでいっぱいだ。2015年3月11日撮影。
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ごみでいっぱいの排水路の横を通り過ぎる歩行者たち。ムンバイのガバンディ地区で2015年3月11日撮影。\n
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デオナー処分場の近くで電化製品の廃棄物が燃やされている様子。2015年3月11日撮影。\n
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デオナー処分場のごみの中を歩く、くず拾いの男性。2015年3月11日撮影。
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デオナー処分場でクリケットをして遊ぶ男の子たち。2015年3月11日撮影。
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デオナー処分場に積み上げられるごみ。後方にはムンバイのビルが見える。2015年3月11日撮影。
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ガバンディ地区のスラムにある工場から立ち上る煙。2015年3月11日撮影。
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デオナー処分場でリサイクルできるごみを集め、頭に載せて運ぶくず拾いの男性。2015年3月11撮影。\n

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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