ディズニーが「くまのプーさん」の実写化を進めていることがわかった。アメリカのエンタメ系ウェブメディア「デッドライン」などが報じた。
くまのプーさんは、イギリスの劇作家A.A.ミルンが、幼い息子クリストファー・ロビンと子供部屋のぬいぐるみたち(クマのプー、コブタ、ロバのイーヨー、ウサギなど)を主人公に、家族で休暇を過ごした田舎の森を舞台に描いた児童書。
ディズニーは1961年、キャラクターと物語の映像化権などを獲得し、1966年の短編映画「プーさんとはちみつ」を始め、数多くの作品を手がけてきた。これまで発表されてきたプーさん作品はアニメ作品がほとんどだが、1983〜1986年にアメリカで放送されたTVシリーズ『Welcome to Pooh Corner(プーさんコーナーへようこそ)』シリーズがある。
『Welcome to Pooh Corner』のVHSパッケージ
デッドラインによると、今回の実写作品についてディズニーは既にアレックス・ロス・ペリーを脚本家として起用したという。ペリーは、知られていない監督やその斬新な表現の紹介を使命とする「ロカルノ国際映画祭」で、2014年に審査員特別賞を受賞した新鋭。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、ダークなタッチの作品で知られ、2014年秋に同紙が行ったインタビューで「世の中には、ネガティブで、醜悪で、残忍なものがある」などと話していたという。
デッドラインは今回の実写版について、大人になったクリストファーが「100エーカーの森」に戻ってくるという話だと報じたが、あらすじなどの詳細は不明。ペリーはTwitterに「私は本当にプーさんを愛している」コメント。「作品はGCなのか、それとも人形なのか?」などの質問については「パディントンのような感じ」と回答した。
「くまのパディントン」も、プーさんと同じようにイギリスで生まれた児童書。ペギー・フォートナムの挿絵で知られるが、2014年に実写化(日本公開は2016年)された。この作品では、主人公のくま、パディントンはCGで制作されたが、その他のキャラクターは実際に俳優たちが演じた。「予想以上にパディントンがワイルド」などとの評判だ。
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