上西小百合氏、「秘書と不倫の事実は一切ない」と反論(会見まとめ)

維新の党の上西小百合・衆院議員(比例近畿ブロック)が、「本会議を病気で欠席した翌日から男性秘書と温泉旅行」などと報じられた問題で、上西氏と橋下氏が会見で説明した内容は以下の通り。
時事通信社

維新の党の上西小百合・衆院議員(比例近畿ブロック)が、「本会議を病気で欠席した翌日から男性秘書と温泉旅行」「急性ウイルス性胃腸炎と診断されながら、本会議前日に居酒屋やショーパブをはしごしていた」などと報じられた問題で、上西氏と、上西氏が所属する大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長が4月3日深夜から4日未明にかけて、事実関係を説明した。

上西氏は、秘書と不倫関係にあるといった事実は「一切ない」と否定した

大阪維新の会は4日昼ごろまでに幹部が協議し、今後の対応を決めるとしている。

上西氏と橋下氏が会見で説明した内容は以下の通り。(やりとりの詳細な内容はこちら

■3月12日(木):衆院本会議の前日

昼、部会や勉強会の合間に赤坂の議員宿舎近くの病院。医師から「過敏性腸炎かウイルス性腸炎。2、3日様子見てもらえるかな」と言われた。会社勤めの頃から、診断書を取る習慣だったので、12日も万が一のために診断書を取った。診断書は封をした状態で、未だに内容は見ていない。薬を処方してもらう。

夕方、下痢、嘔吐も少し収まったと感じた。

午後8時頃、1軒目、診療所を経営している先輩議員(赤枝恒雄衆院議員との報道も)と合流し、時間つぶしのために居酒屋に入る。一切飲酒なし。食べ物もまったく手をつけられない状況。

午後9時頃、タクシーで2軒目、六本木のショーパブ「金魚」へ。先輩議員の患者の店で、その日は、その患者の「記念日」だった。1カ月以上前から約束していた。店についた時には、ショーは既に始まっていた。

ソフトドリンクを頼んだが、ほとんど口をつけていない。体が耐えられない、立っていられない状況だったので、10分ほど顔だけ出して退出。

3軒目、「スナックみたいなところ」に行った。

先輩議員の診療所に寄って注射を射った。

議員宿舎には、11時ぐらいに帰着。嘔吐、下痢が繰り返し続き、一睡もできなかった。

■3月13日(金):本会議当日

(上西氏)

数日前から嘔吐、腹痛、頭痛、悪寒をときたま発する状況。とても本会議の採決に耐えうる状況ではなかったので、医療機関の診断書を提出し、休暇を取る。診断書は東京の秘書が休暇届と一緒に提出した。

東京の議員宿舎では外食が主なので食べ物も栄養ドリンクもない。大阪に帰れば、万一の時に家族が看病してくれるかもしれないので、大阪に戻ることにした。

朝、議員宿舎からタクシーで東京駅に行き、新幹線で大阪に向かった。切符を買わずに議員パスで通ったので記録はない。新幹線でも、頻繁にトイレに行くような状況だった。

新大阪駅まで秘書に迎えに来てもらい、駅近くにある自分の家に戻る。家族が住んでいる家までは車で30〜40分。とりあえず自分の家に帰った。

(秘書)

もともとは休暇だったが、上西氏から電話が入り、新大阪駅まで迎えに行く。上西氏を自宅に送ったあと、交際相手の女性と京都府京丹後市に出かけ、一泊し、翌日午前中に戻った。

■3月14日(土)

終日、自宅療養。地元の行事に参加する予定だったが、秘書に代理出席させる。

※橋下氏は「14日に旅行していた」と認識して発言していたが、裏が取れていなかった。

■3月15日(日)

体調が回復。地元の市議選立候補予定者の事務所開き、地元行事などに参加し、秘書の運転で大阪から京都府宮津市へ。

3時半ごろ、秘書の兄の店に到着。「水は出されたが、2人で飲食した事実はない」

午後4時、与謝野町議会議員、企業経営者2人と合流。4時半ごろ店を出る。

企業経営者の運転する車で与謝野町長を自宅へ迎えに行き、別の店で会食(上西氏、秘書、町長、町議、府議選立候補予定者、企業経営者2人)。「地名も店の場所も覚えてません」。1カ月以上前から約束していた。2時間ぐらい会食。前回選挙の支援に対してのお礼だった。1杯ぐらいは飲んだが、直前まで体調がひどかったので、食事はほとんど手もつけていない。

その後、「せっかく来たんだから、お兄さんとお話ししたい」と、秘書の兄の店に戻り、6人で食事。1万8千円の領収書。

その日は、秘書の実母の家に宿泊。

■3月16日(月)

大阪に戻る。秘書は地元後援会と打ち合わせ。

【残る疑問】

・上西氏が正確な病名を知らされていない。急性ウイルス性腸炎なら、「感染の恐れがあるから人と接触してはいけない」と言われるはず。

・体調が悪いなら東京で入院するなどすればよかったはずで、なぜわざわざ新幹線で大阪に移動したのか。

・13〜14日、自宅で療養していたという証拠がない。

・秘書の兄はテレビ局の取材に「2人でおいしいもの食べに来られた」と話している。

【釈明のまずさ】

・Facebookに釈明文をアップしながら、ついたコメントを次々削除し、のちに釈明文そのものを削除。

【関西テレビの報道】

(上西氏・橋下氏の主張)

・人通りの多い大阪・心斎橋筋商店街で、突如カメラをかついだ5人ぐらいが走り寄ってきて、名刺も出してもらえない。何が起こったのかわからない状況。「13日は自宅で療養していた」「旅行行ってない」と答えたが報道されていない。いっこうに取材側が落ち着かなかった。商店街で通行人の頭や事務所スタッフの頭に機材が何度もぶつかり、足を蹴られたり踏まれたりして負傷した。「ここではあまりにも周りの方がたに迷惑かかるから、時間と場所を決めてやっていただきたい」と頼んだ。まるで複数社が囲んでいるように見えるのはフェアな報道じゃない。

・取材を取り仕切る人物は、対立候補の渡嘉敷奈緒美・衆院議員(自民)の関係者ではないか。

(関テレ側の主張)

・議員の所在を確認するために、複数の記者がいろいろなところに張っていた。心斎橋にいることがわかり、集まってきた。通行人に機材がぶつかってその場で謝罪した。スタッフにはなかったという認識。問題なかったが威圧的だったという指摘は受け止める。落ち着いて取材したいのはこちらも同じ。

・取材を取り仕切る人物は、学生時代に2カ月ほど渡嘉敷氏のもとでインターンをしていたことがあるが、今はまったく関係がない。

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