ケニア北東部のガリッサで2日、イスラム過激派の武装集団がガリッサ大学のキャンパスを襲撃し、これまでに少なくとも147人の死亡が確認された。負傷者は79人に上っている。
武装集団はキリスト教の学生を人質に取り、治安当局と数時間にわたって銃撃戦となった。ケニア警察当局は声明で、警察と軍隊が大学を包囲し、武装集団の掃討を試みていると明らかにした。
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ソマリアを中心に活動するアルカイダ系武装組織アルシャバーブが犯行声明を出し、多数のキリスト教徒を人質に取っていることを認めた。警察によると、武装集団は大学の敷地内で無差別に発砲したという。
ケニア内務相はガリッサで行った記者会見で、815人の学生のうち約500人の所在を確認したことを明らかにした。また、アルシャバーブに属する銃撃犯は4人とも射殺され、更なる攻撃の脅威はほぼ解消されたとしている。
同記者会見で警察はケニア政府がソマリアとの国境に近い4地域で午後6時半から午前6時半までの外出禁止令を発令したと発表した。
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ケニアでは過去にもアルシャバーブが襲撃事件を起こしており、2013年には首都ナイロビのショッピングモールが襲撃された。
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アルカイダの関連組織アルシャバーブの武装集団がケニアの治安部隊がガリッサ大学の構内へ突入する。\n AFP PHOTO / CARL DE SOUZA (Photo credit should read CARL DE SOUZA/AFP/Getty Images)
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ASSOCIATED PRESS
アルシャバーブが襲撃した大学のキャンパスから避難するガリッサ大学の学生たち。武装集団は大学の寮で銃を乱射した。警察と軍が建物を包囲し、地域の治安を確保しようとしていると、地元警察のムサ・イエゴ氏が述べた。 (AP Photo)
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緊急医療隊員が負傷した学生の救助に当たる。\nAFP PHOTO / CARL DE SOUZA (Photo credit should read CARL DE SOUZA/AFP/Getty Images)
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ケニアの治安部隊がガリッサ大学の構内で学生を保護し、安全な場所まで避難させる。\n AFP PHOTO / CARL DE SOUZA (Photo credit should read CARL DE SOUZA/AFP/Getty Images)