男性もやっぱり「見た目がすべて」 各国で違う理想の男性像

「ボディ・イメージ」に関する悩みは、長いこと女性のものだと思われてきた。しかし男性も女性と同じように、ボディ・イメージに関する不安や悩みを抱えているということが徐々に認識されつつある。

「ボディ・イメージ」に関する悩みは、長いこと女性のものだと思われてきた。しかし男性も女性と同じように、自分の体に関する不安や悩みを抱えているということが徐々に認識されつつある。

冒頭の、世界各国の理想の男性像を紹介している「バズフィード」の動画からは、各国の「理想の男性像」が驚くほど違うことが分かる。

ひげを生やしたワイルドな白人男性「ランバーセクシャル」が理想だったり、がっちりした骨格をもつゲルマン系との混血のブラジル人がかっこいいと思われていたり、「理想の男性」は地域によって異なるのだ。

イギリスの慈善団体「Men Get Eating Disorders Too(男性も摂食障害になる)」を創設したサム・トーマス氏は、2014年にハフポストUK版のブログで次のように書いている。「摂食障害はこれまで、『女性の問題』だと考えられてきました。けれども私はこの神話を覆すため、5年前から男性の摂食障害に関するキャンペーンを展開して問題意識を高めるよう努めてきました」

「わずか5年で人々の認識は大幅に高まり、摂食障害をもつ男性たちが直面している不平等に光があたるようになりました。しかし、取り組まなければいけないことはまだまだあります」

ここではBuzzfeedの記事で照会されている、各国の理想の男性を紹介しよう。

アメリカ

  • 市場調査会社のユーロモニター・インターナショナル社によると、アメリカ人が男性用化粧品に費やす金額は、1997年の24億ドルから2009年には48億ドルに増加した。
  • 近年アメリカの白人男性の間では、髭を生やしてチェックのシャツを着た「ファッショナブルなアウトドア風」スタイルが大変な人気を集めており、2014年には「ランバーセクシャル」という造語まで誕生した。

南アフリカ

  • 2011年の南アフリカ国勢調査によると、南アフリカの人口約5200万人のうち、黒人は79.6%、白人は8.9%だが、2014年に発行された男性誌『Men's Health』と『GQ』の南アフリカ版では、77%以上の表紙で白人モデルが採用されていた。
  • また、白人世帯の平均年収は約36万5000ランド(約370万円)だが黒人世帯の平均年収はわずか6万600ランド(約60万円)だった。

イギリス

  • イギリスは世界で最もタトゥー人口が多い国のひとつで、成人の5人に1人がタトゥーを入れている。
  • ベッカムのようなサッカー選手やモデルが男性の理想の体型とされている。
  • マンスケーピング(庭の手入れなどを意味する「ランドスケーピング」をもじった造語で男性のムダ毛処理を表す)を含む男性のお手入れは、イギリス男性の間でも人気が高い。

韓国

  • 男性用スキンケア製品の市場規模はアジア太平洋地域が突出して大きく、世界全体の65%を占めている。1位は中国で韓国は2位だ。また、2013年の1人当たりスキンケア費用は、韓国人男性が25.30ドルで最大で2位のデンマークを3倍以上上回った。
  • 美容整形が男性の間でもどんどん人気を集めている。

フィリピン

  • 2004年のマーケティング調査で、首都マニラに住む男性の84%が「見た目がすべてである」という考えに共感していることがわかった。
  • Facebookでの調査によると、フィリピンの理想の男性像はこれまで主に旧宗主国であるスペインとアメリカの影響を受けてきたが、最近は韓国のポップカルチャーからの影響が大きいという

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:湯本牧子、合原弘子/ガリレオ]

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