「ケツバットガール」と呼ばれるウェブサイトが今、注目を集めている。新潟市の古町5番町にある、漫画「ドカベン」の銅像の前で、女性がポージングして撮った写真が面白いと評判なのだ。
まずは写真を見ていただこう。
仕掛けたのは新潟市在住の写真家・西原伸也さんだ。企画について聞いた。
――この企画が始まった経緯は?
もともと、Tumblrなどに上がっている、少し酔った女の子や友達同士でテンションの上がった女の子が悪ふざけをしている画像が妙に平和的に思えて好きでした。僕は去年の9月に新潟に引っ越しをしてきたのですが、たまたま会社近くの古町通りを歩いていた時にこの銅像を見つけて、この銅像を使えば僕が好きなシュチュエーションが女の子にも伝わりやすいので、僕が好きな写真が撮れるんじゃないかと思いました。
今の仕事で素人のモデルさんなどを撮影する機会があるのですが、僕の勝手なイメージで冷たい感じに思ったりしてたのですが、実際は無邪気であったり気さくな子がたくさんいて、その無邪気であったり気さくであったりする部分を僕が見たかったし、見せたかったことがきっかけです。
それで撮影を始めると、思った以上に参加してくれた人も見てくれた人も喜んでくれたので、これはやり方によっては、みんなが遊べるコンテンツになるのではないかと考えました。撮影している新潟の古町は以前は活気のある町だったそうですが、今はあまり人通りもなく、少し寂しい町です。でも、もしかしたら小さいことですが、楽しみを作ってあげられれば、ちょっとくらいは古町にも足を運ぶきっかけにもなるんじゃないかと思い、少しわかりやすくコンテンツ化することにしました。
古町にはこの銅像の他にも、沢山の銅像があるので、それは遊びに来た人がまた面白いことを考えてスマホで撮って楽しんでくれたらいいなって思ってます。
――モデルとなっている女性は、どのような方ですか?
美容院とコラボした作品をフリーペーパーにする仕事をしているので、基本的には、そのモデルさんやサロンのスタッフに協力してもらっています。あとは知り合いに紹介して頂いたり、参加してくれた女性からまた紹介してもらう形を取っています。
――どの写真も表情や動きが素敵なのですが、いい写真を撮るためにこだわっている点は?
撮影をするときに心がけているのは、表情とポージングです。
基本は「待っている、撃たれてる、吹っ飛んでいる」に分けて、初めは自由にやってもらった後に、僕の方で指示を出させてもらっています。指示としては表情もポーズもやりきって欲しいということを伝えて、実際に僕が手本を見せたりしています。あとはスマートフォンで見ることを意識しているので、一枚一枚に強弱をつけるというか、落とし所や抜きどころを考えて撮影しています。
あとはケツバットガールのイメージ付けをしたいと思っているので基本的に決めたレンズでフラッシュは直当てで撮影しています。これを見た人が「私も撮ってみたい」と思えるようにイメージを作っているつもりで、実際にスマホで撮影すると多分ブレた面白い写真がたくさん撮れると思うので、そこの部分は遊びに来た人が楽しめるように残しておこうと思っています。
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