3月21日付けで発行されたドイツの人気週刊誌「デア・シュピーゲル」最新号の表紙が物議をかもしている。
「デア・シュピーゲル」2015年3月21日号の表紙
「デア・シュピーゲル」は、ヨーロッパで最大の発行部数の雑誌として知られている。問題となった表紙は、メルケル首相が、ギリシャでナチス政権の将校に取り囲まれているというコラージュ画像で、1941年にドイツがギリシャに侵攻した当時、アテネのパルテノン神殿の前で撮られた写真とメルケル首相の近影を合成したものだった。「ヨーロッパ人はドイツ人をどう見ているか? ドイツの優越」というコピーが添えられている。
朝日新聞デジタルによると、欧州連合(EU)主導の緊縮策の見直しを求めているギリシャのコジアス外相は2月10日、ドイツのシュタインマイヤー外相とベルリンで会談した際に、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領による損害の賠償要求を検討中だと伝えていた。シュタインマイヤー氏は「賠償問題は解決済み」と拒否したという。
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「デア・シュピーゲル」の表紙は、ヨーロッパ内にはドイツとナチスを結びつける考え方が未だに多いことを示唆したものだったが、以下のような反発もドイツ国内で呼んでいる。
学級新聞にも劣るようなひどいタイトルだ。デア・シュピーゲルは恥を知れ。
このような表紙には一銭も払いたくない。過剰反応はもうたくさんだ!
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