ニッカ「竹鶴17年」が世界一に 「マッサン」のウイスキーが評価されたポイントは?

ニッカウヰスキー「竹鶴17年」が「ワールド・ウイスキー・アワード」のブレンデッドモルト部門で、世界最高賞に選ばれた。審査ではどのような評価を受けたのか。

ニッカウヰスキー「竹鶴17年」が3月19日、イギリスのウイスキー専門誌が主催する「ワールド・ウイスキー・アワード」のブレンデッドモルト部門で、世界最高賞に選ばれた。NHKの連続テレビ小説「マッサン」のモデルになった竹鶴政孝の名前を冠したウイスキーで、2年連続、3回目の受賞となる。

このコンテストは、イギリスの「ウイスキーマガジン」が毎年実施しているもので、部門ごとに分かれて世界一を決める。審査では、銘柄を伝えずにテイスティングを行う「ブラインドテイスティング」方式で進められる。

日本からは4部門にそれぞれ1銘柄がエントリー。このうち、複数の蒸留所のモルトウイスキーをブレンドした「ブレンデッドモルト」部門で、「竹鶴17年」がワールドベストに選出された。

一つの樽のウイスキー(シングルモルト)だけだと味の個性が強すぎるため、さまざまなウイスキーを混ぜ合わせて、香りや味を調和させる。東洋経済オンラインによると、通常売られているブレンデッドモルトウイスキーは、10種類の原酒がブレンドされるが、「竹鶴17年」は50種類以上の原酒を1滴単位でブレンドを調整。北海道余市と宮城県の蒸溜所で作った原酒をブレンドすることで、味に深みを出しているという。

「竹鶴17年」は、2014年2012年にも世界最高賞に選出されている。アサヒビールのプレスリリースによると2015年は、「スモーキーでありながら甘みを感じさせるバランスのとれた味わいが絶妙である」と評価されたという。

ニッカウヰスキーのブレンドの責任者、佐久間正さんは受賞について次のようにコメントした。

『竹鶴17年ピュアモルト』として3度目、「竹鶴」ブランドとして7度目のワールド・ベストを受賞したことは、私たちのウイスキーづくりが高い評価をいただいている証であり、この上なくうれしいことです。創業者竹鶴政孝から受け継ぐ「品質第一主義」と「パイオニア精神」をバックボーンとして、これからもお客様に満足いただける商品をつくり続け、皆様に「やすらぎ」と「たのしさ」を提供してまいります

アサヒビール ニュースリリースより 2015/03/20

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