世界初「4つの手」を持つ災害用ロボット"Octopus" 福島県南相馬市で開発へ(動画)

世界初の「4本の手を持つ」災害対応ロボットが“Octopus(オクトパス)”が3月13日、福島県南相馬市にある菊池製作所・南相馬工場でお披露目された。2015年度内に同工場で本格的な開発がスタートする。震災のガレキ処理のほか、福島第一原発の廃炉作業などへの応用が期待されている。

世界初の「4本の手を持つ」災害対応ロボットが“Octopus(オクトパス)”が3月13日、福島県南相馬市にある菊池製作所・南相馬工場でお披露目された。2015年度内に同工場で本格的な開発がスタートする。震災のガレキ処理のほか、福島第一原発の廃炉作業などへの活用が期待されている。

Octopusは、4つの腕と4脚のキャタピラで移動することから、この名前がついた。災害用ロボットで4腕を持つタイプは世界で初めてだという。1つの手は1.1mの長さがあり、約200kgの物を持ち上げることができる。岩石切断用にレーザー光線の発射装置も装備する予定だ。遠隔操作することで、ガレキ処理や、消化作業など大型建設機械が入れないような複雑な地形や、狭い災害現場で活躍できるという。

早稲田大学の藤江正克(ふじえ・まさかつ)教授は「昨年11月から4カ月間のわずかな期間だったが、突貫工事でプロトタイプを完成させた。4つの手を持つことでカメラを撮影しながら、ガレキ処理することなど複合的な操作ができる」と胸を張った。4つの手を操作するのに、現在は2人の操縦手が必要だが、将来的には人工知能を搭載することでも1人でも操作できるようになるという。

会場では、Octopusが4本の手をたくみに利用して段差を上り下りする動作を披露した。見学していた商社マンは「原発用ロボットでも、手はどんなに多くて2つだった。福島第一原発で人が入れないところで作業したり、レーザーで壁を壊して進むなど、様々な用途に使えそうだ」と目を輝かせていた。

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