福島第一原発事故による避難指示が続く福島県の南相馬市小高区に、ロボット開発の拠点が誕生した。菊池製作所・南相馬工場で3月13日、同社が各大学と共同開発しているロボットたちの成果発表会が開かれた。放射線計測装置を搭載できる大型の無人飛行機(ドローン)や、世界初の4腕式の災害対策ロボット、歩行困難な人をサポートするアシストロボットなどがお披露目された。同工場では4月から、これらのロボットの開発を本格的にスタートする。
南相馬工場は、震災に伴い閉鎖されたエプソントヨコムの工場跡地を再利用した施設だ。小高区は福島第一原発から20km圏内にあり、宿泊はできないが、日中の立ち入りはできる避難指示解除準備区域に指定されている。政府は福島県の沿岸部を、ロボットの実用化に向けて規制緩和する「福島浜通りロボット実証区域」の公募を4月から開始することを、10日に発表しており、菊池製作所はそれに向けた先行事例となりそうだ。
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発表会に来賓として出席した内堀雅雄・福島県知事は「こういったロボット産業を伸ばす動きを県としても積極的に支援し、国とともに福島を(ロボット産業が集まる)『ロボットバレー』にしていきたい。メイド・イン・南相馬、メイド・イン・福島のロボットが、これから国内外で活用されることを期待しています」とコメントしていた。
4本の腕を持つ災害対応ロボット
Kenji Ando
大型ドローン
Kenji Ando
「災害対応避難アシストロボット」
Kenji Ando
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リズム歩行アシスト「Walk‐Mate」
Kenji Ando
小型ドローン「ミニサーベイヤーMS-06VL」
Kenji Ando
レスキューロボット
Kenji Ando
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