鳩山由紀夫元首相が訪問中のモスクワで3月9日、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問すると明言した。10日にもモスクワを出発し、クリミアに向かうという。テレ朝newsなどが報じた。
鳩山元総理大臣:「クリミアに住んでおられる方々がどういうお気持ちでおられるのかどうか、この目で見たいというふうには思っています」「(Q.では、やはり伺われるということで?)否定はしません」
(テレ朝news:鳩山氏「クリミア見てみたい」 政府は中止働きかけより 2015/03/10 10:31)
鳩山氏は「日本には正確な事実が伝わっていない」としており、さらに、「(クリミアの)世論調査では、住民は(ロシアへの)編入を希望した」と述べ、編入に一定の理解を示しているとも受け取れる発言をしたという。
クリミア半島を巡っては、ロシアが2014年3月18日、一方的にウクライナからの独立と自国への編入を宣言。しかし、日本を含む主要7カ国(G7)は「国際法違反」と反発し、承認していない。
鳩山氏は5月に東京で開催される「ロシア文化フェスティバル」の日本側の代表を努めており、準備のためにモスクワを訪問中。
クリミア入りにはウクライナ政府ではなくロシア政府による査証(ビザ)を使うとしている。日本政府は、首相経験者の鳩山氏が訪問すれば「クリミアに対するロシアの主権を容認したと誤解されかねない」として、訪問中止を強く要請。しかし鳩山氏は、「外交をやるのは外務省だけではない」と反論し、「ロシアの事情を理解するのは北方領土問題解決につながる」と持論を展開した。
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