「世界の勇気ある女性賞」に、37歳の小酒部(おさかべ)さやかさんが日本人として初めて選ばれた。この賞は、アメリカ国務省が2007年から始めたもので、人権擁護や女性の地位向上などに貢献した女性を表彰している。
時事ドットコムによると、小酒部さんは妊娠中に上司から事実上の退職を迫られて流産した苦い経験を受けて、2014年7月に「マタハラNet」を設立。妊娠や出産をした女性への職場での嫌がらせ、いわゆる「マタニティー・ハラスメント」に悩む女性の支援活動に取り組んでいる。
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3月6日にアメリカの首都ワシントンで開催された授賞式で、ヒギンボトム国務副長官は「女性が家族のためにキャリアを諦めなくてすむ環境を整えるよう訴え、女性が日本の経済活動に全面的に参画できるよう闘っている」と、小酒部さんを讃えた。
小酒部さんは、「受賞はアメリカからのエールだ。日本の基準は世界の基準ではないことを真摯(しんし)に受け止め、働き方を見直すきっかけになってほしい」と話したという。
2015年は10人が受賞。小酒部さんのほか、シリアの人権活動家や、エボラ出血熱のウイルスに感染しながら治療に取り組んだギニアの看護師などが選ばれた。
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