竹島のニホンアシカ、絶滅は日韓どっちのせい? 両国で食い違う主張

島根県の竹島に生息していたニホンアシカの絶滅をめぐって、日本と韓国のどっちの責任なのかをめぐって日韓で意見が対立している。
Choul Jib Lee via Getty Images

島根県の竹島に生息していたニホンアシカの絶滅をめぐって、日本と韓国のどっちの責任なのかをめぐって日韓で意見が対立している。韓国の大学教授が「アシカが絶滅したのは日本の乱獲のせい」とする主張する一方で、産経新聞の元ソウル支局長の黒田勝弘氏が「年間20万人もの観光客を上陸させていてはアシカも寄りつかない」と反論している。

ニホンアシカは、日本列島や朝鮮半島周辺に広く生息していたが、20世紀になって毛皮や脂を取るために乱獲されて、個体数が激減。竹島が最後の繁殖地だったと言われている。

竹島では明治〜大正年間に大規模なアシカ漁が行われていた。それでも1950年代には50〜60頭の目撃例があったが、戦後に韓国が竹島を実効支配して警備隊が常駐するようになって以降は、確証のある目撃例がなく、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「絶滅」と記載されている。

ニホンアシカの剥製 (大阪市立天王寺動物園)

韓国誠信女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が竹島からアシカが消えた理由を説明する動画を、2月21日にYouTubeに公開。「独島(竹島)のアシカは、戦前の日本の乱獲によって消えた」と非難した。これに対して、産経新聞の黒田氏は「韓国占拠の後も存在していたことを伝える資料は多い」として、以下のように反論した。

島根県竹島問題研究会の下條正男座長が地元の山陰中央新報(1日付)に寄せた論評によると、1970年代の韓国紙は「警備隊員たちの銃撃で絶種」と伝えている。

最近、目にしたWWF(世界自然保護基金)の1977年度報告書では韓国人研究者さえ「最上の保護策は警備隊の島からの撤収だ」と主張している。韓国政府は島を「自然保護区」にし「天然記念物」に指定しているのに、年間20万人もの観光客を上陸させ反日イベントをやらせている。あれじゃアシカも寄りつかないだろう。

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ アシカ絶滅の真相 - 産経ニュース 2015/02/21 08:00)

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