共産党の志位和夫委員長が衆院本会議の代表質問中に「さすがテロ政党」とヤジを浴びた問題について、自民党は2月19日、山田賢司議員がヤジを飛ばしたことを認め、共産党に謝罪した。
志位氏は2月17日、衆院本会議の代表質問で、日本人人質事件に関連し、2003年のイラク戦争への支持や自衛隊の派遣など「真摯な歴史的検証を行うべきではないか」と、安倍晋三首相の見解を尋ねた。この直後「さすがテロ政党」とのヤジが飛んだ。
共産党は、自民党の議席の方向からヤジが発せられた可能性があるとして、衆院議院運営委員長に真相解明を求めていた。
山田氏は銀行勤務などを経て、2012年の衆院選で兵庫7区から自民党公認で初当選し、現在2期目。
ヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)規制の是非をめぐり、2014年8月28日に開かれた自民党の「ヘイトスピーチ対策等に関するプロジェクトチーム」の初会合に出席し、ヘイトスピーチ規制などを求める国連人権規約委員会の勧告を「日本を貶めるために仕掛けられている」と批判し、以下のように主張していた。
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「これだけの会議やってるんだから、皆さんちゃんと調べて資料出していただきたいんですけど、いわゆる国連に、あのー、このチンコロというと怒られますね。あのー、ご注進している人権団体はどういう団体なんだと。これはネットでちょっと調べればばっと出てきますよ。それを鵜呑みにしちゃいけないけど、ほとんどが朝鮮総連だとか朝鮮系の団体が皆こう言ってるんでしょ?
(中略)人権を考えている団体かと思うとそうじゃなくて、日本を貶めるために人権団体と言っているだけなんですね。本当に表現の自由だとか、名誉を守るためだったら、日本人の人権がこんだけ侵害されている。あるいは表現の自由を守るんだったら、産経新聞の人がソウルで拘束されるとかいう話もあるけれども、大統領を批判したら呼び出されて警察に捕まるような、そんな国こそ人権侵害なんだってことを言い返さないといけないんですよね。
右翼車両がうるさいから注意しているということなんですけども、確かに右翼の車両って来たらですね、警察の人が来てすぐいなくなってしまうんですけど、左翼の人たち、ずっといるんですね。むしろそれの方がうるさくて、それは取り締まらなくていいのか、とか、排除しなくていいのか。僕は別に表現の自由は大事だと思うんですけど、太鼓鳴らしてドンドンやったり拡声器やったりギターまで出したりとかですね、本当にうるさくて、事務所の近所でやったらどう見ても騒音、迷惑行為だろうと思うんですけど、それは取り締まらなくていいのか、というのと、不法占拠も、あわせてね、なんでこれ放置してるのか。こういうのもちゃんと対処していただけるのか。それとも左翼は言うとうるさいからちょっと抑え気味に言おうというのか」
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