2月17日、フランス・パリ中心部の地下鉄駅で、イギリスから来たサッカーファンが、黒人乗客を車内から追い出す事態が起こった。朝日新聞デジタルによれば、フランス当局が捜査を開始しているという。
動画では、黒人男性を小突いて追い出した白人男性らが、「俺たちは差別主義者だ。何が悪い」と歌っている。
このサッカーファンは、イギリス・ロンドンに本拠地を置くチェルシーのサポーターと見られている。当日はパリで、地元クラブの「パリ・サンジェルマン」との試合を控えていた。チェルシーは公式ページで、関わったサポーターを非難する声明を発表している。
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「フットボールおよび一般社会においてもこうした行為を見逃すわけにはいきません。こうした行為がチェルシーのシーズンチケットホルダー、メンバーシップかかわらず認められた場合は、断固とした姿勢で対処していく所存です」
サッカーと人種差別をめぐっては、ヨーロッパで黒人選手を揶揄するために観客がバナナを振るなどの事態がたびたび起こっているほか、日本でも2014年3月、浦和レッズの試合でスタジアムに「日本人以外お断り」と取れる「JAPANESE ONLY」と垂れ幕が出され、クラブが無観客試合の制裁を受けるなど、深刻な問題となっている。
※14:16 初出時、「日本人お断り」となっていたのを、「日本人以外お断り」に訂正いたしました。
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