過激派「イスラム国」に人質として殺害された国際ジャーナリストの後藤健二さんについて、自民党の高村正彦副総裁が「蛮勇」と評したことが波紋を呼んでいる。
朝日新聞デジタルによると、高村副総裁は2月4日、記者団に対して「後藤さんが3度にわたる日本政府の警告にもかかわらずテロリスト支配地域に入ったことは、どんなに使命感があったとしても、蛮勇というべきものであった」と話したという。
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高村氏は「亡くなった方をむち打つために言っているわけではなく、後藤さんの後に続く人たちが細心の注意を払って、蛮勇にならない行動をしていただきたいと願うからだ」と発言の趣旨を説明。その上で「後藤さんは『自己責任だ』と述べておられるが、個人で責任をとり得ないこともあり得ることは肝に銘じていただきたい」と指摘した。
(後藤さんの行動「使命感あっても蛮勇」 自民・高村氏:朝日新聞デジタル 2015/02/04 11:48)
外務省が後藤さんに対してシリアへの渡航をやめるように、2014年9〜10月に計3回要請していたと、世耕弘成官房副長官が2月2日に説明していた。
■「政治家に勇気を語る資格はない」との反発も
今回の高村氏の発言についてネット上では「蛮勇と言われても仕方ない」という意見の一方で、安倍首相が「イスラム国」との対決姿勢を露わにしていたことを念頭に「政治家に勇気を語る資格はない」などと反発する声も出ている。
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