広島市職員、土砂災害の残業代水増し「手当が少ないわだかまりあった」

広島市は土砂災害の対応にあたっていた職員が残業代を水増したとして、安佐北区役所地域起こし推進課の富原正剛課長補佐を懲戒免職処分にした。
時事通信社

広島市は1月30日、2014年8月の土砂災害の対応にあたっていた職員が残業代を水増しし、約115万円を不正に受給していたとして、安佐北区役所地域起こし推進課の富原正剛課長補佐(55)を懲戒免職処分にした。市は刑事告訴も検討している。時事ドットコムなどが報じた。

市によると、富原課長補佐は2013年4月~14年11月、時間外勤務や休日勤務を水増しするなどした上、給与システムに不正アクセスして承認する行為を繰り返し、239時間相当の時間外勤務手当約115万円を不正受給した。うち110万円は土砂災害発生以降に受給していた。

 

時事ドットコム:土砂災害で残業代水増し=課長補佐を懲戒免職-広島市より 2015/01/30 12:43)

不正は職員からの内部通報で2014年10月に発覚した。安佐北区役所の職員のなかで、突出して時間外勤務が多かった。課長補佐は「時間外手当が他の人より少ないというわだかまりがあった」と話しているという。

なお、災害の発生から2014年10月末までの同市一般職員の時間外勤務手当は、1人当たり平均23万3388円。1カ月間の時間外勤務手当が100万円を超えた職員は9人いたが、うち消防局は8人だった。

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