ホロコーストの生存者が、70年前の悲劇から命を救ったアメリカ人兵士と再会した。
87歳のジョシュア・カウフマンさんは、ドイツのダッハウ強制収容所の囚人だった。カウフマンさんは、解放したアメリカ陸軍の退役軍人ダニエル・ギレスピーさんとカリフォルニア州ハンティントン・ビーチで2014年12月末に再会を果たした。解放されてから70年の時を経て、カウフマンさんはギレスピーさんに敬礼した。
カリフォルニア州ハンティントン・ビーチで再会した、退役軍人のダニエル・ギレスピーさんに敬礼するジョシュア・カウフマンさん
解放してくれた恩人との再会をずっと願っていたカウフマンさんは、ギレスピーさんに「これまでの70年間、わたしはずっとお目にかかりたかった。あなたを敬愛しています。本当に敬愛しています」と語りかけた。
アメリカ陸軍に所属していた当時のギレスピーさん
1945年4月9日、アメリカ軍は囚人を解放するためにダッハウに到着した。ヒストリー・チャンネルによると、当時カウフマンさんは奴隷労働者として拘留され、収容所の側にある弾薬工場で働かされていた。彼はアウシュビッツ強制収容所で母親と3人の兄弟姉妹を亡くしていた。第42レインボー部隊の機関銃手だったギレスピーさんと彼の仲間の兵士たちが、3万人を超える囚人を解放しようとダッハウに到着した時、カウフマンさんは感極まったと語った。
ギレスピーさんの足もとひざまずき、足に口づけするカウフマンさん。
カウフマンさんは「見張り塔から白旗がはためいているのが見えました。そして私はその時、拷問から解放されると知りました。アメリカ人がドアを破った時、私の心臓は宙返りをしました」と語っている。「私は地獄から光の中に出ました。そのことに、また彼に感謝の念が消えることはありません」
感動的な再会を果たしたカウフマンさんとギレスピーさん
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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