エボラ熱ワクチンの初期試験で免疫反応 イギリスの製薬大手が開発

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)
Reuters

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)

初期臨床試験は英国で昨年9月17日から11月18日の間に、健康なボランティア60人を対象に実施、結果がこのほど医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された。

フェーズIの主な目的はワクチンの安全性を確かめることだった。オックスフォード大学ジェンナー研究所で試験を率いたエイドリアン・ヒル氏はロイターに対し、ワクチンが免疫系からの反応も促進することが示されたことは「心強い」と述べた。その上で「安全性はほぼわれわれが期待した通りで、免疫反応はまずまずだがすごいとは言えない」と説明した。

副作用についてヒル氏は「1─2日続く痛みあるいは接種箇所が赤くなるなどの軽い症状がほとんどで、たまに微熱が出る場合があった」と述べた。ただ、抗体反応は、マカクザルを対象に同じワクチンを接種した場合と比べて弱かったと指摘した。

[ロンドン 28日 ロイター]

関連記事

注目記事