自民党は1月26日の役員会で、日本人人質事件の犯行組織とみられる中東の過激派過激組織「イスラム国」の呼称について、今後は「ISIL(アイシル)」か「いわゆるイスラム国」という表現を使うことを申し合わせた。産経ニュースなどが報じた。
党内から「日本がイスラム国を独立国家として承認しているかのような印象を与えかねない」などという懸念が挙がっていたためだ。「ISIL」は「the Islamic State in Iraq and the Levant」の略称。
外務省では、報道発表などですでに「ISIL」の表記を使用している。同省幹部は26日、「ほとんどのイスラム諸国はISILを非難している。日本がイスラムの国々と対峙しているわけではない」と説明した。岸田文雄外相は当初は記者会見などで「イスラム国」と呼ぶことがあったが、最近は「ISIL」で統一している。
(「イスラム国」呼称「ISIL」に 自民申し合わせ - 産経ニュース 2015/01/26 18:33)
ISILは「イラク・レバントのイスラム国」を意味する。レバントとは「地中海の東部沿岸地方」という意味。また欧米では「ISIS」との表記を使っているメディアも多い。これは「the Islamic State in Iraq and al-Sham」の頭文字をつなげたもので、「イラク・シリア・イスラム国」を意味する。Shamはレバントと同様の意味を持つ。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事