イスラム系武装組織「イスラム国」が人質に取ったとしてビデオを公開した湯川遥菜さんと後藤健二さん。後藤さんとはどんな人物なのか。
本人のサイトなどによると、後藤さんは仙台市出身。番組制作会社を経て、1996年に映像制作会社「インデペンデント・プレス」を設立。自己紹介欄に以下のように書いている。
後藤 健二 ジャ-ナリスト
「戦争・紛争」「難民」「貧困」「エイズ」「子どもの教育」の5つの人道分野にフォ-カスし
困難な環境の中で暮らす子ども達にカメラを向け 世界各地を取材している。
The World With You
世界のどこまでも 子どもたちを応援し続けます。
その後は、紛争地を取材してテレビ局に映像を提供するなどの仕事をしていた。「CHRISTIAN TODAY」に、以下のように語っている。
後藤氏は、小さな聖書を差し出してくれた。いつも取材に出かける時に手放さず持っている聖書だという。(中略)そこには、「神は私を助けてくださる(詩篇54:6)」という言葉が。「この言葉を、いつも心に刻み込んで、私は仕事をしています。多くの悲惨な現場、命の危険をも脅かす現場もありますが、必ず、どんな方法かはわかりませんが、神様は私を助けてくださるのだと思います」
(【インタビュー】国際ジャーナリスト・後藤健二〜それでも神は私を助けてくださる〜 : インタビュー : クリスチャントゥデイより 2014/05/30 10:32)
シリアには何度も取材に訪れ、その様子を日本国内で報告するなどしていた。
湯川遥菜さんのブログによると、2014年4月、民間軍事会社をしているという湯川さんがシリアに渡航して反政府派武装組織「自由シリア軍」に拘束されたとき、後藤さんは現地司令部の幹部の通訳を頼まれ、湯川さんと初めて会った。
後藤さんは、朝日新聞の取材に、湯川さんの帰国後も東京都内で会ったと話していた。
帰国後も東京都内で会った。湯川さんは「『いつ来るんだ?』と部隊のメンバーからメールが来る。こんなに必要とされている。シリアに行かなければ」と熱っぽく語っていたという。後藤さんは「とめられなかった」と悔やんだ。
(拘束情報の邦人「経験積むためシリアへ」 軍事会社、今年設立:朝日新聞デジタルより 2014/08/19 05:00)
■「湯川さんを救出に行く」
イスラム国が湯川さんを拘束したとする映像が公開されてから、後藤さんもシリアに入った。NHKによると、周囲には「湯川さんを救出に行く。ただ、危険だからシリアには入国しない」と話していたという。
その後、シリアでの取材風景の映像を紹介していたが、Twitterの更新は10月23日を最後に途絶えていた。
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