黒人でゲイのカップル、コーデイルさんとケイレブさん。彼らは1年ほど前までは、世間から特別な注目を浴びることなく3人のかわいい子供たちを育てる父親で、ほかの家庭と変わらない暮らしをしていた。
しかし今や2人は、子供たちと一緒に、ニコンの新キャンペーンの主役として脚光を浴びている。
この同性愛のカップルに光をあてたのは、ニコンの「I Am Generation Image(私はこの世代のイメージ)」キャンペーン。このキャンペーンにコーデイルさんとケイレブさんの一家が登場し、動画で感動的なストーリーを伝えている。
このニコンのキャンペンのサイトには、次のように書かれている。
いまの世代の人たちは、これまでのどんな世代にもまして、写真を通じて自らを語ります。ですから私たちは、7人のメッセージを持つ人たちにニコンのカメラを送り、それぞれの記録を残してもらいました。
そして2人が残した記録はこの動画だ。
コーデイルさんとケイレブさんの子育てのことが口コミで広まったのは、2人が昨年、朝の身支度をする一家の写真をInstagramに投稿したことがきっかけだった。
写真は口コミで広がる一方で、同性愛を嫌悪する人たちからの反発をよび、特にゲイの黒人男性2人が一緒に子育てをすることを問題視したTwitterユーザーからの批判が目立った。
今回の新キャンペーンや、この1年に起きた様々な出来事について、コーデイルさんとケイレブさんは、ハフポストUS版に以下のようなコメントが寄せてくれた。
私たちの写真が口コミで広がり、そして今回、家族の生活を撮影した動画が公開されたことで、私たち家族の生活が変わったような気がしています。変わったのはまわりの人たちが私たちをどう見るか、ということです。多くの人が、私たちをLGBTQコミュニティのひとつの理想像としてとらえているように感じていますが、それはすばらしいことです。
同性愛はかつてほどタブーではなくなり、以前よりも受け入れられるようになっています。たしかに、同性愛に賛成しない人やネガティブなコメントを投稿する人、嫌な顔をする人はいるでしょう。ですが、それよりもずっと多くの人が私たちを支持してくれており、父親として、そしてコミュニティ活動家として認めてくれています。
ただなかには、「母親がいないせいで、子供たちが困惑している」と思っている人もいます。でも、実際はそうではありません。ほとんどの人は、子供たちの母親について、もしくは私たちと彼女との関係について知りません。彼女は最近、アトランタに引っ越してきて、月に2回以上は子供たちと会っています。
私たちはこの経験から、子供たちに対して多様性と平等を教えたいと思っています。子供たちに知ってほしいのは、人はみなそれぞれ違っているということです。ひとりひとりが多くの面を持っていて、それこそがその人の個性だということ、そしてそうした個性を批判するのではなく、愛情を持って受け入れるべきだということを知ってほしいのです。子供たちは、うちの家族のなりたちを承知しているし、私たち家族とつながっている多様な人たちのことも分かっています。
子供たちは、私たちの結婚を受け入れる用意があります。しかし、私たちの住むジョージア州では愛する2人は男性同士では結婚できない、ということは理解できていません。これは本当に不公平なことです。それでも子供たちには、世界にはたくさんの個性があることを繰り返し教えていこうと思っています。そうすることで、この世界を、差別の少ないより良いものにすることができるでしょう。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:梅田智世/ガリレオ]
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