デンマーク人女性エマ・ホルテンさんの元彼がヌード画像をインターネット上に公開した。彼女は自身の裸体を恥じることを拒んだ。
ホルテンさん自身が写真家を選んで新しいヌード写真を撮影し、思い通りに自分自身の身体を表現した。
(以下の画像のうち数点は職場での閲覧には向いていません)
3年前、元彼が彼女の性的な写真を「クリープショット」(盗み見)サイトで共有し、ホルテンさんはリベンジポルノの被害者となった。フェミニストサイト「ヒステリア」に掲載したエッセイで、ホルテンさんは画像を見た人々から寄せられた気色悪いメッセージのいくつかを公開した。
両親はおまえが尻軽女だって知ってるのか?
解雇された?
どういう事情があったの?
誰がこういうことをしたの?
もっとヌード写真を送れ、さもなければ手元にある写真をおまえの上司に送るぞ。
ホルテンさんは自身のトップレス写真を撮影し、それを公開することで、彼女の「身体」を取り戻すことに決めた。彼女は写真家のセシリエ・ボトカー・イェンセンさんと組み、性的な対象としてではなく人間的な題材として映し出す画像を創り出した。最初に「フリクション」誌に掲載された写真は、ホルテンさんが自分のアパートで過ごす日常の姿をとらえている。
ホルテンは、周囲のサポートシステムと理解ある上司があったからこそ、こうした撮影に参加することができたと「Elle」誌に語っている。彼女は、リベンジポルノ被害者の多くにこうした選択肢がないことを認識している。しかしながら、彼女の行動がそうした被害者の一部の助けになることを望んでいる。
「被害者たちにこう言います。あなたは正しい、たとえひとりきりであっても!」ホルテンは「Elle」に語った。「あなたは、身元がわかっているあなたを攻撃しようとする男性優位の文化の中に生きています。間違っているのは攻撃しようとする側なんです。あなたは正しいのです! あなたには写真や動画を撮る権利があって、あなたに絡んでくる男たちは、自分が優越感に浸るためだけの目的であなたをズタズタにしようとする女性嫌いのバカなのです。良心ある人々はあなたが正しいと信じます。私たちはあなたのために戦っているのです」。
腹ただしいものではあるが、ホルテンの経験は珍しいものではない。2013年のマカフィー社の調査によれば、元パートナーの10%が性的な写真を公開すると脅したことがあり、そのうち60%が実際の行動に移している。リベンジポルノ被害者の90%が女性であると推計される。
世界中でアクティビストたちがリベンジポルノを法的に処罰可能な対象とするための圧力を強めており、アメリカの13州では既にそれが実現している。ホルテンは、主体的にポーズを取り、彼女の身体を祝福するために公開された画像と、被写体の合意なく、また彼女らを辱める意図で公開されたリベンジポルノとの違いを考えさせることで、自身の写真がリベンジポルノとの闘いに貢献することを望んでいる。
「私の合意なしに、性的で、視覚的にも満足できる写真は存在しません」。ホルテンは「Elle」に語った。「合意のないものは侵害でしかありません」。
ホルテンさんとボトカー・イェンセンさんのコラボレーション画像をもっと見るにはこちらから。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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