ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」で、フジテレビの番組ディレクターが寝そべる番組が放送されていたことが、ペルー国内で問題になっている。ペルーのアルバレス文化相は1月6日、番組で現地ガイドをしたペルー人考古学者を刑事告発する方針を明らかにした。現地紙の「La Republica」が報じた。
問題の番組は、フジテレビで2013年3月に放送された旅番組「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」。ペルーを訪れた女性ディレクターは現地ガイドの手引きで地上絵に立ち入った。特別な調査用サンダルを履いたものの、ハチドリの地上絵の大きさを示すために線の間に寝そべった。
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このシーンの動画がYouTubeに投稿され、ペルー国内で話題になってた。地上絵は傷みが激しく、政府は立ち入りを厳しく制限している。ペルー人考古学者は最大で禁錮8年に問われる可能性があるという。毎日新聞によると、付近に立ち入った女性ディレクターについても、告発を慎重に検討しているという。
2014年12月には環境保護団体グリーンピースが地上絵付近で活動し足跡を残したとして、ペルー文化省が検察当局に通報した。
スポニチの報道によると、フジテレビは以下のようにコメントしているという。
「ペルーでの取材は、報道ビザおよび『ナスカの地上絵』を管理するペルー文化省からの撮影許可を取得して行われたものです。また、撮影にあたっては、ペルー文化省ナスカ支局長のマリオ氏の立ち合い、指示のもとに行われました。現段階で、弊社へペルー当局などからの問い合わせなどは一切ございません」
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