スケートボードをする犬が、ウクライナ南部の都市オデッサで行われていたデモを中断し、意図せずにウクライナの警察を助けたと、報じられている。
市庁舎のあるドゥーマ広場に集まり、建築許可をめぐる腐敗に抗議して怒りの声をあげていたデモ隊を縫うようにしてスケボーを走らせたのは、サムという名のブリティッシュ・ブルドッグ。デモ隊は当時いまにも市庁舎に突入しそうになっていたが、そこに現れたサムがスケボーで群衆の中を走り抜け、デモ隊の怒りを笑いに変えた。
現場を目撃していたアナトリー・フルシュコさんさんは、次のように話した。「あまりにもおもしろくて、とても無視することなんかできませんでした。犬はデモにとても興奮していたようで、スケートボードを右へ左へとすべらせながら、みんなに突進してきました。犬は蒸気エンジンみたいに息を切らせていて、市庁舎の方を向いていた人たちも、急に携帯電話で犬を撮影し始めたんです」
報道によれば、サムはその素晴らしい芸の才能で、オデッサではよく知られている犬だそうだ。だが、デモ当時、飼い主の姿は見あたらなかった。おそらく、近くの公園にいたところ、市庁舎前の騒ぎに気を引かれてサムだけが外に出てしまったのだろう、と考えられている。
サムがデモ隊の注意を引いてくれたおかげで、少人数で現場を警護していた守衛は、時間を稼いで市庁舎の守りを固めることができた。そのため一部の報道では、「サムは実のところ、デモ隊の気を散らすために当局に雇われた犬だった」とする誤った内容も伝えられた。
スケートボードをする犬は世界各地にいて、ブルドッグの「チャーリー」にはPinterestアカウントがある。以下の動画は、別のスケボー犬「メイソン」。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:梅田智世/ガリレオ]
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