アドバイスが欲しいときは、そのことについてよく知っている人に尋ねるもの。人生のアドバイスが必要なときは、人生の「すべて」を見てきた人のところに行くといい。そして99年間の経験を積んできたひいおじいさん以上に、それにふさわしい人はいないだろう。
女性向けメディア・ネットワーク「PopSugar」のメイシー・ウィリアムズ氏は、家族の間で「グランパ・チーズ」（チーズおじいちゃん）と呼ばれている彼女の99歳の曽祖父について書いた記事で、誰もが活用できる彼の「人生の教訓」を紹介している。
ウィリアムズ氏は曽祖父を「人に影響を与えられる人」だと言う。「彼は、愛、損失、勝利、失敗など、とても多くのことを経験をしてきました。そして、常に自分自身であり続け、一緒にいる相手を笑わせ続けてきました」と、ウィリアムズ氏はハフポストUS版に宛てたメールで述べている。
グランパ・チーズことアンディ・アンダーソン氏の言葉は、アドバイスの宝庫だ。彼は大学に通ったことはないのに、アメリカで第2位のスーパーマーケット・チェーン「Safeway」の国内乳製品担当マネージャーの地位まで登り詰めた。結婚生活も70年近く、妻が亡くなるまで続いた。同氏いわく、妻にはひと目惚れだったという。
アンダーソン氏は、5月に迎える100歳の誕生日を心待ちにしており、「その日には家族とともに過ごし、ホット・バタード・ラムとブリー・チーズを楽しむんだ」と教えてくれた。
アンダーソン氏はハフポストUS版に宛てたメールで、「年齢をかさねることはとてもいいことだと思います。私は99歳かもしれないが、今でも毎日新しいことを学び、経験しています。学ぶことは決して終わりません。年齢は単なる数ではなく、自分が人生で経験してきたすべてのことを表す記念のバッジのようなものです」と書いてくれた。
今までに学んだことでもっとも大事なことは何ですか、と尋ねたところ、以下のような美しい答えが返ってきた。 「とても大切なものは家族です。家族は、生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、自分の人生に最も大きな影響を与えます。自分がどのような人間になるかは、家族によって決まります」
では、PopSugarから、「グランパ・チーズが教えてくれた人生の教訓25個」を紹介しよう。
1、いつでも、気の利いたユーモアを忘れないこと。
2、最下位からスタートすることほど、よいことはない。
3、一日も欠かさずに運動しよう。たとえ気が進まなくても。
4、自分が稼ぐ以上の金を使ってはならない。
5、オレンジジュースを毎日飲む。
6、ひと目惚れは作り話ではない。
7、悪い仕事でも、仕事がまったくないよりはいい。
8、カビがちょっとくらい出ても大丈夫。食べ物を無駄にしてはならない。
9、家族は、人生で手に入れる最も大切なものだ。
10、ソーセージを毎日食べる。私には効き目があった。
11、人生はデリケートなものだ。自分を大切にしないと人生はダメになってしまう。これは私がチーズから学んだことだ。
12、本当の自分になることを恐れてはならない。
13、誰もが服を持ち過ぎだ。自分が持っているものを着て、それ以上買うのはやめなさい。
14、許せるようにならなければならない。たとえそれが難しいことであっても。
15、お金はいま使わず、後で使え。
16、愛は、常にたやすいとは限らない。ときには努力しなければならないこともある。
17、あらゆる状況下で、何か笑えるものを見つけよう。
18、問題に直面したときは、解決策を見つけるのを先送りしてはならない。だが、解決の方法がない場合は忘れるべきだ。
19、自分が大好きなことをやるように。自分の持っている夢を追うことを恐れてはならない。
20、教育は重要だが必須ではない。人生自体が教育になりうる。
21、自分の世界を探検し、好奇心を持ち続けよう。
22、難しく考えすぎず、肩の力を抜こう。
23、私のフルネームはウィリアム・ブラッドフォード・ジェームズ・アンダーソン。そのイニシャル（W, B, J, A）は常に「Why Be Just Anybody?」（なぜ「ただの誰か」でいるのか）と自分に問いかけることを思い出させてくれる。
24、常識を身に付けよう。あらゆる状況に対して、最も筋の通った答えを考えよう。常識のない人間はダメだ。
25、人生は、自分で開けなければならない贈り物だ。そしてその中身が、自分を幸せと落胆のどちらに導いてくれるかを決めるのは自分次第だ。人には、自分自身のためにそれを決める力がある。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版：平井眞弓、合原弘子/ガリレオ]
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