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生涯愛し続けられる人を見つけられるかどうかは運次第、と思ってはいないだろうか。相手をどれほど激しく愛せたとしても、結婚生活を続けることは決して簡単ではない。
恋の炎を燃やし続けるには、セックスや信頼関係、そして思いやりがとても大切だということをすでにわかっていたとしても、これから紹介する秘訣については、まだ知らないかもしれない。これらの秘訣は、意外だと感じるものもあるかもしれないが、すべて科学的な研究で明らかになったものだ。
1. 結婚式にお金をかけ過ぎない
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おとぎ話に出てくるような結婚式で祝福されたいと思うかもしれないが、エモリー大学の研究によると、つつましい結婚式を挙げたカップルの方が、別れずにいる確率が高いという。
女性を対象としたこの調査によれば、結婚式に2万ドル以上お金をかけた人は、5000~1万ドルの範囲で結婚式を挙げた人たちより、離婚した人の数が3.5倍多かった。
2. オンラインで相手を見つける
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『米国科学アカデミー紀要』に発表された研究によると、オンラインで出会ったカップルは離婚率が低く、結婚に対する満足度も高かったという。
3. ただし、ソーシャルメディアに依存しない
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Facebookの使い過ぎで、離婚への道に進んではいないだろうか。ボストン大学の研究チームが2014年に学術誌『Computers in Human Behavior』で発表した研究によれば、Facebookなどのソーシャルサイトにのめり込む人は離婚しやすい危険性があるという。
ソーシャルサイトの過度の利用は、「結婚生活への不満の高まり」および「離婚率の増加」に結びついている、と研究者は結論づけている。パートナーとの別れを考えたことがある人の割合は、ソーシャルメディアを使わない人では16%だったが、ソーシャルメディアを頻繁に使っている人では32%に上ったという。
4. 映画をいっしょに見る
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『Journal of Consulting and Clinical Psychology』に発表された研究によると、映画をいっしょに見る習慣があるカップルは関係が長続きするという。
研究チームが、複数のカップルに対して、定期的に映画を一緒に見て登場人物の恋愛関係について30分話すよう求めたところ、その後の3年間でこれらのカップルが離婚する確率は、平均から予測される値と比べて半分に下がったという。これは、映画に登場する人たちの人間関係について話すことが、カップルが安全なやり方で自分たちの関係について話したり批判的に考えたりするための機会になったためと考えられる。
5. パートナーのとりとめのない話に付き合う
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心理学者のジョン・ゴットマン氏によると、ネットで見つけたくだらない話をしてあなたの読書のじゃまをするパートナーは、あなたを単に楽しませようとしてるのではなく、あなたから好意的な注意を向けてほしいと思っているのだ。
そのため、「いま忙しいから後にして」といった返事をいつもしていると、パートナーとの関係にヒビが入ることになる。
ゴットマン氏は、新婚カップルの間で交わされるこうしたやり取りを調査し、その後の6年間にわたって彼らを追跡調査した。その結果、結婚生活が続いているカップルは、10回のうち9回はパートナーのちょっとした無駄話に応じていたという。一方、離婚したカップルは、10回のうち3回しかお互いの話に関心を持つことがなかった。
6. ケンカのときに「私たち」という言葉を使う
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「『私』は『あなた』を愛している」と言うのはすばらしいことだが、「『私たち』は『お互い』に愛し合っている」と言う方がさらに良い。
カリフォルニア大学バークレー校の研究によると、口論の最中に「私たち」とか「お互い」といった言葉を使うカップルは、「私」や「あなた」といった言葉を使うカップルと比べて、ケンカをうまくおさめることができ、ケンカによるストレスも少なかった。また、自分と相手を区別するような呼び方をするカップルは、不幸な結婚生活を送っていることが多かったという。
7. パートナーを理想化する
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自分のパートナーは、水の上だって歩ける、と考えたことはあるだろうか。できれば、死ぬまでそんなふうに考えた方がいい。
ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究によれば、パートナーを盲目的に見ることが、幸せな結婚生活を維持する上でとても大切である可能性があるという。
研究者は、222組のカップルを対象に、自分のパートナーと自分自身のさまざまな点を評価してもらう調査を、3年間にわたって何度か行った。その結果、パートナーの性質を理想化する人の方が、一緒にいることに幸せを感じ続けていたという。
8. 2人が一緒に楽しめることをする
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この世で最も重要なのは、休暇を一緒に過ごすことだと考えている人がいるかもしれない。だが、その内容が問題だ。『Journal of Marriage and Family』で発表された研究によると、パートナーがとても嫌がる活動を一緒にすることは、かえって結婚生活の幸福度を下げてしまうという。
カップルが2人とも楽しめる活動をしているときは、短期的にも長期的にも結婚生活の幸福度が高まった。つまり、何が何でも2人で同じ活動をするより、一緒だろうと別々だろうと、自分が本当に楽しめる趣味に参加する方が大切だということだ。
この記事は最初にハフポストUS版に掲載されたものです。
[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]