大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)前副社長(40)が、飛行機内で乗務員のナッツの出し方に激怒し、飛行機を引き返させた「ナッツリターン」問題で、韓国・ソウル西部地検は12月30日夜、趙前副社長を航空保安法違反などの疑いで逮捕した。
聯合ニュースによると、趙前副社長への刑事手続きとして、逮捕状審査のために被疑者本人を呼んで尋問したソウル西部地裁の判事は「事案が重大であり、早期から事実を組織的に隠蔽しようとしたことなどを考え、身柄拘束の必要性が認められる」とした。証拠隠滅およびチーフパーサーへの強要の疑いがもたれている大韓航空客室乗務本部の常務も逮捕した。
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国土交通部の調査内容を大韓航空側に漏らした疑いで、同省航空・鉄道事故調査委員会の調査官も逮捕されており、この事件での逮捕者は3人となった。
趙前副社長は12月5日(アメリカ東部時間)、ニューヨーク発ソウル行き大韓航空KE086便のファーストクラスで、ナッツを提供するサービスが気に入らなかったという理由で、責任者のチーフパーサーに暴言、暴行を加え、航空機を搭乗ゲートに引き返すよう指示、チーフパーサーを強制的に飛行機から降ろした疑い(航空機航路変更)が持たれている。
暴行が実際にあったのかどうか、また、飛行機を引き返させたことが実際に趙副社長の指示だったのかなどが、公判の争点になるとみられる。
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【事件の背景】
【事件の経過】
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