座りっぱなしでいると「健康寿命が7年短くなる可能性がある」

最近、よく知られるようになったことだが、長時間座ったままでいるのは、喫煙と同じくらい身体に悪いことだ。1日6時間座ったままの状態が10年から20年続くと、健康寿命は7年縮む、と科学系サイトで説明されている。

最近よく知られるようになっているが、長時間座ったままでいるのは、喫煙と同じくらい身体に悪い。

冒頭の動画では、ユニークな科学番組を毎週配信している「AsapSCIENCE」が、座った姿勢が身体にどんな影響をもたらすのかを解説している。それによると、座ったままでいることは、言うまでもなく好ましいものではない。

座ったままの姿勢でいると、1分間のエネルギー消費量はたったの1カロリーだ。そして筋力は次第に衰え、2型糖尿病にかかる危険性は増加し、体重も落としにくくなる。

さらに、1日6時間座ったままの状態が10年から20年続くと、健康寿命は7年縮む、と動画は説明する。心疾患で死に至る可能性が64%上昇するほか、前立腺がんや乳がんのリスクも30%アップするという。

このほかにも、1時間座ってTVを見るたびに、寿命は22分縮み、1日6時間見ていると寿命は5年縮むという研究もある。「1日6時間以上座っている女性」が今後13年間に死ぬ確率は、1日に座っている時間が3時間以下という女性と比べて37%も多いという研究もある

さらに、「座っている時間が1日1時間増えるだけで、体が不自由になるリスクが大幅に増加する」という研究結果もある。たとえば1日13時間を座った状態で過ごす65歳の女性の場合、1日12時間座っている場合よりも、体が不自由になる可能性が1.5倍も高いというのだ。さらに厄介なことに、たとえ定期的にジムに通ったとしても、この「長時間座ったことによる悪影響」はなくならないということも分かっている。

残念ながら、私たちの多くはオフィスで働いているため、1日のうちのかなりの時間を座ったまま過ごさざるを得ない。では、いったいどうすればいいのだろうか。

キャリア専門家のキャロライン・ドウド-ヒギンズさんは、2014年12月のハフポストUS版ブログで、仕事をしている間ももっと活動的になるよう勧めている。たとえば、リストバンド型の活動量計「Fitbit」を使ったり、仕事の外出先には徒歩で向かったりする方法だ。

さらに、体を動かすと仕事の質の向上にも役立つ。「歩いている間は、クリエイティブな活動の成果が平均して60%アップします。それは、屋内、屋外を問いません。歩きながらミーティングを行なうのは、健康によいばかりか、新しいアイデアや問題解決策を引き出す上でも効果的なのです」。ドウド-ヒギンズさんは、スタンフォード大学の研究を引用しながら述べている。

みなさんはおそらく、座った姿勢でこの記事を読んでいるのではないだろうか。それならば、言わなくてもおわかりだろうが、今すぐ立ち上がって身体を動かそう!

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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