無人飛行機のドローンは、近年悪いイメージを持たれつつある。特に、アメリカ政府が戦闘にドローンを用いるようになってからは、無理もないだろう。
しかしその一方で、ドローンは文字通り、世界の新たな一面を見せてくれるようになった。たくさんの映像クリエイターたちが、ドローンを使って撮影を行い、自然や人間が創り出した文明を映し出した。それらは、新しく、美しく、同時に人々の怒りを掻き立てるほどのパワーを持っていた。
ドローンで撮影された映像の中でも、最もインパクトのある作品を集め、GIF画像でお届けする。画像をクリックすると、映像の全編を見ることができる。
バンコクのデモ
イスタンブールにおける警察とデモ隊の衝突
テネシー州ナッシュビル上空に打ち上がる独立記念日の花火
ハワイのオアフ島ノースショアに砕ける波
「ドローンによって、かつては不可能だったカメラの動きや撮影が可能となった」。ネブラスカ大学リンカーン校のドローンジャーナリズム研究所に所属するベン・クレーマー教授は、ハフィントン・ポストへUS版のメール取材に対してこう答えた。
タイにあるコーヤオノイ島という名の楽園
ニューヨーク市のモニュメントと高層ビル
サンフランシスコの急な坂道や曲がりくねった通り
カリフォルニア州パームスプリングスのプール
「ドローンは、猫の目線ほど低いところを低空飛行したかと思うと、今度は鳥のように空高く上昇することができる。見ている人は、まるで自分自身が飛んでいるような気分になれる」。(クレーマー教授)
ネバダ州のブラックロック砂漠で開催される「バーニング・マン・フェスティバル」
コネチカット州の豪邸
バヌアツのタナ島にあるヤスール山の噴火
イタリア西海岸沖のコスタ・コンコーディア号転覆事故
「ドローンは想像の域を超えて、無限の方法で活用することができる。ドローンによって、フィルム製作者もジャーナリストも一般市民も、本当にユニークなビデオ撮影や空中映像を安価で手軽に撮影することができるようになるんです」(クレーマー教授)
ナイアガラの滝の怒涛のごとき落水
リオデジャネイロの巨大キリスト像
インドのグジャラート州におけるサッカートーナメント
フィラデルフィアのKMel Robotics社製作の音楽を奏でるドローン
娯楽用ドローンは、まだまだニッチな趣味の域を出ていない。ビデオ搭載のドローンも1万ドル以上(約120万円)の価格で販売されているため、そう簡単には手が出せない。また、アメリカでは、ドローンの使用に関する法律は州ごとに作られており、一時しのぎ的な様相を表している。そのため、多くのドローンのオーナーたちが法的に曖昧な立場に置かれている。
東京の人間とドローンによるダンス
ドローンによる落書きアート
カリフォルニア州ダナポイント沖合いの「イルカのスタンピード」
ケニヤ西部のボゴリア湖
ある学者グループは、米国連邦航空庁に対してドローンの使用規定を緩和するように要求した。ドローンを飛ばすことへの法的規制が多すぎて研究開発を妨げている、と訴えている。
ケニヤのオルぺジェタ自然保護区のキリン
スペースX社ファルコン9ロケットの打ち上げテスト
新郎新婦に衝突するドローン
そしてついにニュージーランドでドローンセルフィー(通称「ドローニー」)の撮影に成功
果たして人は、空中をビューンと飛んでゆく小型飛行機に慣れ親しむことができるのだろうかあろうか。クレーマー教授はそうなると思っている。他のテクノロジーの場合も常にそうであったように。
「世の中では、カメラを携帯することが当たり前になってきている。不届きな目的で、カメラを搭載したドローンを使う人間も少なからずいるだろう。しかし、それはドローンじゃなくても、普通のカメラでもあることだしね」とクレーマー教授は言う。以下のドローンビデオを全てご覧頂きたい。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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