カナダのトロントを中心に活動する俳優ルパン・バル氏は12月16日、YouTubeに1本の動画を投稿した。ホームレスの人々に対するカナダ人とアメリカ人の態度の違いが明確にわかる動画だ。
バル氏は社会的実験として、カナダとアメリカの都市の道端で、寒空の下30分間座りこみ、彼に施しを与える人数を数えた。
カナダでは、11人もの人が彼に救いの手を差し伸べ、しかも、そのうちの1人はホームレスだった。
バル氏はその後、アメリカに移動して同じ実験を試みたが、そこで撮影した動画は、残念な結果を映し出している。アメリカでは誰ひとりとして、彼を助けようとする者がいなかったのだ。
この実験からは、カナダ人に比べ、アメリカ人はホームレスに優しくないような印象を受ける。しかし統計では、アメリカ人のほうが、慈善活動により積極的であることがわかっている。
カナダのシンクタンク「フレイザー研究所」が、アメリカとカナダの納税申告内容を調査したところ、2011年に慈善団体へ寄付をしたカナダ人は22.9%だったのに対し、アメリカは26%だったと報道されている。
また、寄付をした金額でも、カナダ人はアメリカにおよばなかった。
しかし調査の結果がどうであれ、この動画は、恵まれない人々に寛大な心を持つことの大切さを私たちに思い出させる。特にクリスマスシーズンはそれを実行するいい機会だろう。
スライドショーでは、ホームレスになった退役軍人たちの写真集『They May Have Been Heroes』(英雄だったはずの人々)を紹介している。
この記事は最初にハフポストカナダ版に掲載されたものです。
[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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